「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
64-ロクヨン-後編(2016/日) |
前後編の連作の常套で、冒頭に梗概とまではいかないが、前編のポイントになるシーンを繋ぐ。実は、そう見せかけておいて、前編では描かれていない、無言電話にまつわる重要なカットを挟み込んで来るので驚かされた。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
前編が「忍耐の巻」なら後編は「ブチ切れの巻」のはずが、話しが組織(警察)から個人(娘)に移行するにつれて、どんどん湿気が増してきて女々しさの洪水。いっこうに怒りの導火線に火が付かず、涙、涙のお父さんたちは、どんど焼きの炎を前にくすぶり続けるのでした。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] | |
ドラマ版と比較する必要はないのだが、全然別の物語になっている。映画版は例えるなら大人のお子様ランチ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] | |
「刑事はそんなことも解んねえのか」との浩市の嗚咽は友和他の頭上を上滑る。映画はそこに収斂するようには仕組まれてない。『砂の器』的な情への浸り方が出来ぬのならいっそ言わせぬ方がいい。機構側の男達の多くの屈託もその構成の断層に埋没した。 (けにろん) | [投票(2)] |