コメンテータ
ランキング
HELP

「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

東京物語(1953/日) 早春(1956/日) 東京暮色(1957/日) 彼岸花(1958/日) 浮草物語(1934/日) 浮草(1959/日) お早よう(1959/日) 秋日和(1960/日) 突貫小僧(1929/日) 小早川家の秋(1961/日) 大学は出たけれど(1929/日) 東京の合唱(1931/日) 大人の見る絵本 生れてはみたけれど(1932/日) 秋刀魚の味(1962/日) 戸田家の兄妹(1941/日) 父ありき(1942/日) 長屋紳士録(1947/日) 晩春(1949/日) 麦秋(1951/日) お茶漬の味(1952/日)が好きな人ファンを表示する

三度目の殺人(2017/日)************

★3自らが象徴であることを隠しもしない象徴たちは、一義的な解釈への収束を強迫神経症的に恐れて予防線を張り巡らす営みに没頭している。だが「映画」は断じて象徴読解ゲームではない。そも十字(架)に逸早く「裁き」の徴を見る福山雅治が胡乱だ。彼がローマ帝国民かパリサイ派だというなら道理は通るが。 (3819695)[投票(3)]
★3静謐で粘液質な波動。ユーモアと、映画に最も期待されるカタルシスさえ削ぎ落とされて作られたミニマルな作品。正体を表さない登場人物の数が、映画の常識を超えている。彼らの交錯と不信と共鳴の有様を観客は見せつけられる。我々の混乱が臨界点に達し異様な色に発火する。焼き上がりの出来を決めるのは一人一人の観客である。衒い過ぎ。 (ジェリー)[投票]
★4力のある映画だ。力のある画面の連続だと思う。これをオリジナルで造型している、ということの価値を認めなければならない。ただ、前半の印象的な科白で、「映画には理解や共感はいらない、友達になるんじゃないんだ」というようなことを福山が満島に云う。 [review] (ゑぎ)[投票(8)]
★5これはまた現在の日本映画では、技術も俳優も映像も演出も1級品を醸成した見事な作品です。もうずっと画面にくぎ付けでした。 [review] (セント)[投票(4)]
★2映画館に行ったことを後悔させてくれる映画は、年に一本くらいある。真実とは何か、とか、人が人を裁く、とか、そんなことはどうでもいいんだ。こんなに語りあげられると、あんぐり開けた口が閉じられない。 (動物園のクマ)[投票]
★5ピンと張りつめた温度の低い画面。それは事件の高揚の反動のようだ。“生れてこなかった方が良い人間もいる”“誰を裁くのかを、誰が決めるのか”“ここでは誰も本当のことを言わない”“あなたはただの器なのか”そんな呪詛が我々を常識のらち外へと導いていく。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4是枝監督は全くぶれない。それを実感できたことが本作の一番の面白さだったかも。 [review] (甘崎庵)[投票]
★4福山雅治が象に触れる映画。象は消失したり、猫を抱いて象と泳いだりする。我々は本当に象を理解しているか? [review] (ペペロンチーノ)[投票(4)]
★3法廷劇ならぬ面会劇という境地を極めた。ただそこに居るだけでドラマになってしまう広瀬すずの存在感も素晴らしい。 [review] (緑雨)[投票(2)]
★4どんだけ『天国と地獄』好っきゃねんな接見所のガラス反射テンコ盛りだが2大俳優のガチエナジーと精緻なカット割りで一応魅せる。しかし真実究明の迷宮は、伝統的な情に棹差す展開が前面に出て後退。リンチを期待したが、所詮芳太郎だったみたいな。 (けにろん)[投票(2)]
★3ドローンの空中移動撮影は見事な構図。比べて接見室の件はあれこれ工夫しているが面白い画はない。クロサワはオーバーラップ一発で決めたよ(含『天国と地獄』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]