「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
8年越しの花嫁(2017/日) |
ファーストカットは、入院中の土屋太鳳のカット。次に、もくもくとわき上がる雲のカットが来るのだが、もうこの冒頭から心掴まれる。本作もまた、主演女優の顔の映画だ。土屋の顔は、通常生活時、重篤な状態、回復期、記憶を取り戻そうとする終盤、いずれのシーンにおいても、画面に釘付けになる力を持っている。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
涙腺が緩んだのは放逐した男が翌日も病室にやって来たときの薬師丸の演技。感情を抑えきれず嗚咽する母に胸が痛む。小骨が喉に引っ掛かったような帰結なのだが、実話ならしゃあないというヒネた思いは太鳳の満面の笑顔で済し崩しに納得させられる。 (けにろん) | [投票] |