「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
犬ヶ島(2018/米) |
墜落する一人乗り機、ゴンドラ、カゴ等の宙吊りのモチーフ。これらを含めて極めてアナログ的な、面倒臭そうな仕組みが尊重される世界観が面白い。あるいは、犬もアタリも、いちいち目に涙を溜める描写が強調され挿入される細部も、人間臭い、心の通ったキャラクタリゼーションを印象付ける。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] | |
たわいない話しだが、W.アンダーソンらしい造形と色彩の規律美はアートの域に達しワンカットたりとも飽きさせない。人間は日本語で犬は英語という“線引き”も効果的で、アタリ少年のつたない日本語を始め声優(S・ヨハンソンの艶めかしさ!)たちの個性が光る。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
喜怒哀楽を顕さない呆けたワン公たちが四の五の言いながらの道中記がパロディックな「侍のテーマ」を契機に深層心理に訴えかけエモーションを喚起する。その衝撃が2次元絵本な画面作りの細密な計算を皮相に際立たせ阿保らしい人間世界の物語を糊塗するのだ。 (けにろん) | [投票(3)] |