★3 | ヒーローが不在で、登場人物全てが小者という意味で画期的なハリウッド映画。こうした設定やプロットが、戦争という特殊状況によるだけでなく人間本性に基づいているという洞察も深く、かつニューロイックなおかしみを醸す余裕。ぬめりとした画面の質感が主題にあう。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | イーストウッドの「自虐趣味」や女にだらしない「無節操な下半身」の特質はこの映画や『恐怖のメロディ』あたりで決定的になっている。
[review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★4 | 動けないイーストウッドという設定を退屈させるどころかこの上なく魅力的な設定に昇華させたシーゲルの繊細な演出。中盤までのひとつひとつのショットが様々な伏線として映画的に機能するその醍醐味。奥行きのあるサーティーズ撮影も素晴らしい。 [review] (ナム太郎) | [投票(1)] |
★4 | 互いの嫉妬心は、互いを傷つけ合うことなく部外者へと向かう。すべてを内向きに変換するブラックホールのような、この女たちの歪んだ結束力は、宗教的な上下関係がもたらす隠ぺい性が、さらに戦時の閉塞状況下の連帯性によって強化された結果に由来するのだろう。
(ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | この異常さは手ぬるい。 [review] (くたー) | [投票(1)] |
★4 | 女性の描き方の正誤などどうでもよく、ただひたすらシーゲルの快調なサスペンス演出を楽しめばよい。ローキーの画面や語られない過去、虐げられる主人公などイーストウッドへ継承されたものがよく分かる。また、スパニッシュ・モスの撮り方やフラッシュバックの見せ方など、タランティーノが『ジャンゴ』を作る際に参照したことは間違いないと思われる。 [review] (赤い戦車) | [投票] |
★3 | まず、この邦題をつけたセンスに脱帽(適当につけただけのような気もするが)。人はみな須らく劣情を秘めているという人間観に基づいている、というか、状況に興奮するアダルトビデオ的発想と言えなくもない。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |