★5 | 人物を型通りに造形したことでストーリーのエンジンとして使いやすくし、加速もコーナリングも思いのままに操った運転能力に賛嘆のほかない。舞台となる豪邸の造形もすごいが、この豪邸から寄生家族の自宅に戻る道への下降感覚が強烈で、消えゆく中間層へのレクイエムとしてのこの作品の性格が実に露わだ。 (ジェリー) | [投票(5)] |
★3 | キャラクターの中では邸の奥さん役、チョ・ヨジョンの顔演技が、とてもレスポンスが良く(彼女だけそう演出されているようにも見える)、面白さを牽引するのだが、この人の優越意識(あるいは蔑視)をもっとコントラストをもって見せても良かっただろう。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★5 | うーん、これが映画だね。僕は映画から久々の精神的効用を得ることができ満足。ジュノとしては「ほえる犬は噛まない」以来の最高評価。こんな分かりやすい寓話で現代社会をぶった切るジュノを断然見直した。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | これは寄生だろうか。ドブ鼠がそうするようにキム一家はパク社長の家族と“共生”しようとしただけではないのか。世の中の富を吸い上げる巧妙なシステムに安住する金持ちこそ貧者に寄生しているのではないか。確かなのは貧者はドブ鼠ではなく人間だということだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★4 | 徹底的に真面目に作ったB級作品。 [review] (甘崎庵) | [投票(3)] |
★2 | 最終的には「どうだ。まさかこんな展開は想像できなかっただろ?」の方向に行ってしまった。そういう映画が楽しめる場合もある気はするが。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★3 | 「リスペクト」できない。どうも私はポン・ジュノの「匂い」が苦手のようだ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(16)] |
★4 | 「時計回りで」ってセリフ思いついた人、天才じゃないかな。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★5 | 類型化寸前の寄生劇を頭抜けた美術と撮影で乗り切って大きくドライブする展開。そして隠匿ドタバタの裏側から暗部が頭をもたげる。匂いの指摘が着火した導火線は止むに止まれぬ怒りを伴って明後日方向に爆裂した。大水害の避難所の一夜が全てを変えたのだ。 (けにろん) | [投票(4)] |
★2 | 私ものれたのは前半だけ。私も酒宴のスメルが異次元に消えたのが気になった。「半地下の体臭」だけ抽出して嗅ぎ取るのは、作劇上かつ『グエムル』的ご都合です。ていうか後半そっくりじゃない? スキルを評価してスメルを我慢する社長(お金持ち)に何の罪があるのよ… (kiona) | [投票(1)] |
★4 | 階級差を土地の高低で示すクロサワ『どん底』ばりの視覚表現はじめ、この天才詐欺師噺は本邦60年代の重喜劇を大いに想起させるのだが、鑑賞後の感想はまるで違うのだった。 [review] (寒山拾得) | [投票(8)] |