「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
護られなかった者たちへ(2021/日) |
避難所や遺体安置所、ばあさんの家のセットなどが実にリアル。この再現力のおかげで底光りするフィルムになった。地に足の着いた演技陣で、画面に現れない「護られなかった者たち」の心のおらびも感じ取れる。二人の刑事の少し荒んだざらざらした質感が良かった。 (ジェリー) | [投票(1)] | |
傑作。黄色い上着の映画。阿部寛の息子が津波にのみこまれる時に着ていたという、黄色のジャケットが全編を支配する。この一貫性は圧倒的だ。これは、とても見応えのある映画だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] | |
3.11の悲劇と混乱が冒頭に置かれるが数年後の事件の動機づけに直接結びつかず、代わって浮上する生活保護申請の件が重心として均衡しない。担当者個人の問題に矮小化された感が拭えず居心地悪い。震災の描写が力のこもったものだけに尚更。演者は皆良い。 (けにろん) | [投票(2)] |