「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
天使の恍惚(1972/日) |
モノクロの横山リエの歌唱シーンから始まる。場所はクラブ。横山はクラブ歌手の役かと思う。彼女の唄い方が面白い。テーブル席には荒砂ゆきと男たち。中に吉澤健がいる。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
同時代のテロリストを、描いたというよりは写し取ったような切迫感が渦巻いている。当事者たちと思いを一つにしていたとしか思えない本気さを持ちながら、思想的暴走の半歩手前で踏みとどまった若松孝二のセンスがこの作品の良心を支えている。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
「孤立した精鋭が世界を変える」と組織論を放棄した時点でマスターベーションに堕しているのに自虐史観に立脚してるわけでもない。進行形の渦中で混沌する価値観。「ごっこ」な革命の胡散臭さの歴史的遺痕跡。だが、真摯な若松を笑うことは許されない。 (けにろん) | [投票] | |
ラストシーン、こんなことは常識では不可能だが、可能性を希求する喘ぎを画面に叩きつけて観る者を圧倒する。若松はあの時代の生き証人、稀有な芸術家だった。 [review] (寒山拾得) | [投票] |