「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
浪花の恋の物語(1959/日) |
この映画の一番の見所は何と云っても坪井誠の流麗なカメラワークだろう。廓の中を緩やかにそして自由自在に移動する。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] | |
胸が締め付けられる悲恋。ラストもすばらしい。 (動物園のクマ) | [投票] | |
美形すぎて有馬稲子に、いまひとつ哀れを感じない。純情すぎて中村錦之助に、もうひとつ迫力を感じない。顔がでかすぎて片岡千恵蔵には、薄気味悪さすら感じてしまう。孤軍奮闘の浪花千栄子と緩急巧みな内田演出に敬意を表して3点。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
戯作者の近松を顛末ウォッチャーとして置いた脚本に大して効果を見出せないので、『近松物語』や『曽根崎心中』の劇的純度には劣ると感じてしまう。ただ、劇場や郭のオープンセットの贅には惚れ惚れし、それを支配する吐夢の大構えな力量を随所で感じる。 (けにろん) | [投票(2)] | |
有馬稲子が思ったより健闘してる。片岡千恵蔵と田中絹代がビシっと脇を固めて、浪花千栄子と千秋実がいいアクセントになっている。でも中村錦之助が肌に合わないんだよなぁ。 (直人) | [投票(1)] | |
金が敵の世の中でござんす、なるワンフレーズで観る者を考え込ませ、あとは東映美術の乱れ撃ち。有馬稲子の舞踊のトリッキーな様式美は、任侠映画や清順を二番煎じと知らしめるに充分の完成度。片岡千恵蔵の近松、何もできぬ文弱の哀れが印象に残る。 (寒山拾得) | [投票] |