「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
赤い手のグッピー(1942/仏) |
これも本当に良く出来た映画だ。冒頭の村の風景と窓やドアをからめた人物の出入りのコントロール、カメラの寄り引き。なんて安定した画面だろう。この冒頭で、映画の世界にぐっと引き込まれる。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
変化を封印して既得権(過去)にすがる一族。彼らの都合に翻弄される青年(ジョルジュ・ローラン)。窮屈さに甘んじて依存するはみ出し者(ロベール・ル・ヴィギャン)や知的弱者青年。因習と男尊の犠牲を強いられる娘(ブランシェット・ブリュノワ)。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] | |
まだこの映画を見ていないのなら、何も読まずに今すぐブラウザを閉じた方がいい。 [review] (田原木) | [投票] | |
この散漫になりそうでならずに多くの登場人物を捌いていく語り口はちょっと驚異的。トンカンと赤手がパリ帰りの息子を脅かす場面や警官の取調べに一族全員で白を切る場面などヒッチコック級の馬鹿馬鹿しさ。「窓」「扉」を介した演出もルノワール譲り(ベッケルはルノワールの助監督)で恐ろしく見事。やはりこの監督、素晴らしい。 (赤い戦車) | [投票] |