★3 | ファーストカットの入道雲からラストの芝生の俯瞰迄なんとも魅力的な間に溢れる作品。驚くべきことに佐伯日菜子の台詞回しのたどたどしさが悪くない。特に彼女のモノローグは酷い出来だがそれだって悪くないのだ。ただし火事のシーンは性急かつ平板。また高橋ひとみの役割が中途半端。さらに風吹ジュンのキャラクター造型も中途半端。
(ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 予定調和的なコメディと言うより、むしろ良質で暖かな珍奇ファンタジー映画と言いたい。主役の娘のふんわか少女系キャラクターとナレーションだけで珍奇点高し。 (pinkblue) | [投票] |
★4 | 娘(佐伯日菜子)と義父(佐野史朗)が漂わせる飄々としたムードによって二人の非常識と母親(風吹ジュン)=世間の常識が逆転するさまが心地良い。金子修介は日常のリズムを壊すことで、日々の不安と窮屈さの中から安らぎを抽出してみせた。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 新興住宅地の明るい景色が隠す世間の虚飾と残酷を痛感しながらも、ハードコアな破壊や逃走には奔らず、忍耐と自戒を持ってそこに居場所を作ろうというソフトロックのお手本。ありがちなコード(調和)を奏でながらも、それぞれのディストーション(歪み或いはズレ)は大切にする。特に佐伯日菜子のそれは奇跡的。 (kiona) | [投票] |
★4 | 客席に笑いの絶えない愉快な漫画映画で、白眉は佐伯日菜子の超然たる登校拒否。救われた人も多かっただろう。ただ、貫かれた倫理の辿り着く先が、お客様は神様の商売人魂という認識はある意味世知辛く、作者はこれに無自覚なように思われる。 (寒山拾得) | [投票] |