★5 | 誠実さに裏付けられた不遜さというレオーネの特質が最もよく現れた、『続 夕陽のガンマン』と並ぶ最高作。誠実さというのは全シーンをとことんまで面白くしようとする態度のこと。不遜さについては作品を見れば明らかだろう。たとえば、映画が始まって一時間経過してもほとんど物語が進んでいないという「あるまじき」語り方! [review] (3819695) | [投票(8)] |
★3 | 丁寧さの極みに達した結果虚構度が本家西部劇を突き抜けた。「じらし」がここまでうまくなると殆どいやみであるが、中毒になる人もいるだろう。極端なクローズアップショットの間、観客はその場で進行中の事態を類推するしかないのだが、実は何も進んでいないということに何度も気づかされるだろう。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | 短い。短すぎる。それは、カルディナーレとフォンダの関係を補完するシーンが必ずあるだろう、ということもあるが、私は「もうこの映画が終わらなければいい」と感じる。「ずっとジェーソン・ロバーズを見ていたい」と思う。
[review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★4 | イタリア歴史絵巻に似合う音楽、黒が似合うクラウディア・カルディナーレ 、脈絡がよく分からない濡れ場、、、西部劇じゃないね。ヘンリー・フォンダは、『暗黒街の弾痕』以来、悪役面が比類ない。 (動物園のクマ) | [投票(2)] |
★4 | たっぷりと時間を費やした「動かざる美学」が生む緊張感。時間の無限性を駆使してスクリーンに夢幻の時間を作り出すこと。そして「速さ」を追求するのではなく「速度」を司ることが活劇なのだと、この贅沢な間(ま)が実証する。史上、最も緩慢なアクション映画。 (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | まさに伝統的な西部劇とマカロニウエスタンの見事な融合作品。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★5 | この詩情の豊かさは奇跡だ。最もロマンティックな西部劇。長さも全く気にならない。むしろこの世界にもっと浸っていたかった。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 1分で済ませられそうなシーンであっても、20分かけて魅せる。この贅沢な時間の使い方。たまらん。いや、きっと当時の西部ではこんなふうにゆったりと時間が流れていたに違いない。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★4 | 間により趣向を限界まで極める冒頭だが、男の復讐譚と開拓史の殺戮・浪漫がバラけて行方知らずに物語は揺蕩う。それでも再び、果たした男と継承した女が交錯し歴史の彼方に消えてゆくラストの大見得。フォンダの唾やイーラムの蝿の不作為な神話性。 (けにろん) | [投票(3)] |