★4 | 岡本喜八は歴史をあくまで身体レヴェルの問題として語る。三船敏郎の疾駆や乙羽信子の「ええじゃないか」、画面に横溢する「肉体」と色彩の鮮やかさ・豊かさは涙腺を刺激するにじゅうぶんだろう。中盤までのコメディックな演出は決まっているが、それが却って終盤の展開の痛ましさを倍加させる。佐藤勝の音楽もよい。 (3819695) | [投票] |
★4 | 三船は黒澤から離れるとだめになる。しかし岡本喜八はさすがだ。三船プロを完璧に侮っている。素晴らしい。 (chokobo) | [投票(1)] |
★5 | すぐだまされる。すぐ忘れる。すぐ手のひら返しする。すぐ買収される。言葉を信じれない。大衆を指導しなければと言って一人逃げる知識人。抵抗とは言ってもいいところみんなで踊る程度としてしか現実しない。日本の大衆性を見事に映画化。 (pinkblue) | [投票(2)] |
★3 | 乙羽信子の痛切な「ええじゃないか」に、信用に足るものなど絶対に、上から勝手に降りてきたりしないのだという岡本喜八の体験的信念が滲む。「葵」が「菊」に代わったように、今だって「菊」が「星条旗」になっただけじゃないかと言いたかったのだろう。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | 岡本喜八、再発見! (ボイス母) | [投票] |
★5 | 泣いた。 [review] (町田) | [投票(4)] |
★4 | 時代の一瞬を切り取る岡本喜八の手腕はさすが。それにしても大根三船と岩下の新生姜。そして間に入る大女優乙羽信子が画面をかっさらう [review] (ペペロンチーノ) | [投票(7)] |
★3 | 一途な純情キャラというのが、この頃の三船ではもうこそばゆい。岡本一家総出の脇芸の競い合いが楽しく、何とかそれを補完しているが、終盤では、凡庸な展開が全てを飲み込み、何もかもが哀しいまでにしぼんでしまった。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 主演が三船敏郎、ヒロインが岩下志麻となると、中盤くらいまではどうしても微妙に退屈なんだが、悲劇へと向う後半にかけて加速度的に面白くなる。終盤、怒りを爆発させる三船敏郎・乙羽信子・寺田農、表情で全てを物語る望月優子の力演。「ええじゃないか」の圧倒的な迫力は、メインに描いた今村昌平の『ええじゃないか』よりもよっぽど効果も見応えもあって泣ける。['08.4.14浅草新劇場] (直人) | [投票(1)] |