★3 | のらくら(1921/米) | 「一人二役」「立場は正反対だがしかし外見的にはソックリのニ人物が入れ替わる」という着想の面白さに比べて、作品全体の完成度は高くない気がするが、同じ発想を研磨した『独裁者』が賛否両論を喚起する問題作である以上、いつまでも愛され続けるだろう。 | [投票] |
★4 | チャップリンの殺人狂時代(1947/米) | ベルトルト・ブレヒトの名言はこうも置き換えられる。「チャップリンのいない時代は不幸だが、チャップリン映画が必要とされる時代はもっと不幸だ。」 しかし俺が憧れるのはむしろ「真似できるもんならして見やがれ」と言わんばかりのそのノースタントな生き様。 [review] | [投票(5)] |
★2 | 巴里の女性(1923/米) | 大恩あるエドナを映画史に残すための気遣いだと思うがちょっと成金趣味。 | [投票(2)] |
★4 | 街の灯(1931/米) | 冒頭、除幕式のシーンで掛かる「ファンファーレ」の狂騒と哀愁。この物語の行く末だけではなく、他の全てのチャップリン映画を予告し体現する筋金入りの名曲だ。 [review] | [投票] |
★5 | サーカス(1928/米) | チャップリン映画の中ではこれがベスト。俺が暗闇の中で求めているものはこの中に、全てある。 | [投票(4)] |
★5 | ライムライト(1952/米) | 『ライムライト』は舞台に登る全て人間にとってのバイブルである。 | [投票(1)] |
★4 | 担え銃(1918/米) | 他のウン十年は先を行く「一兵卒」の視点は極貧家庭に生まれたチャーリーならでは。家族からの連絡不通の寂しさは移民者ならでは。屋外生活に於ける最大の敵は鉄砲玉などではなく雨風だというところにも非常な説得力を感じる。 | [投票(3)] |
★4 | 犬の生活(1918/米) | チャーリーの連れ合いとしてはクーガン君の方が遥かに上だが、作品としてはこちらの方が好ましい。 | [投票] |
★4 | チャップリンの 独裁者(1940/米) | 存命時のヒトラーに噛み付いた喜劇人はチャップリン唯一人だったとか。戦時中にここまで勇気ある行動を見せてくれた恩人を戦後になったらあっさり追放してしまうアメリカの正義ってなんだかなぁ。 [review] | [投票(12)] |
★5 | チャップリンの 黄金狂時代(1925/米) | チャーリー終生の命題は「再会」だと思っている。本作はその再会の「仕方」が最も素晴らしい。昨日無くしたものも明日見つかるかも知れない、だから取り合えず歩こうぜ、と俺のような駄目人間の肩を叩いてくれるのがチャップリン、いや映画の「やさしさ」なんだと思う。 [review] | [投票(2)] |
★5 | モダン・タイムス(1936/米) | ボロは着てても心は錦、技は西陣のチャーリーの本領が発揮された正に”世紀を超えた”ウルトラ大傑作。どのパートも面白く全体の構成も見事で、酒場を飛び出した二人が砂利道を歩くラストシーンにも格別の味わいがある。これぞフィルムの醍醐味。彼は文明を拒絶しているのではない。人間の機械化を危惧しているだけだ。我々はあの道を見失ってはいけない。 | [投票(4)] |
★3 | キッド(1921/米) | 大袈裟な表情の変化に頼らず何気ない仕草や遣り取りの中で血の繋がらない親子の心の動きを表現した中盤までが好き。 | [投票] |