「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
好男好女(1995/日=台湾) |
重層構造でありながら相互のリンクが薄く、大きな流れを生み出すには至ってないのが惜しい。光の扱いに関しては本作でも圧倒的で、退屈するカットは皆無。ホウ・シャオシエンの意欲作として評価したい。 (赤い戦車) | [投票] | |
野心作と言えば確かにそうなのだが、極めて政治的な題材を扱いながら並行して描かれる情の世界との相乗感の無さはいかんともし難く、何ら重層構成としての効果は生まれず混乱のみが露呈する。現代パートの伊能静の情欲と倦怠の揺れが良いだけに惜しい。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
現在、現在の中の過去、劇中劇としての過去。三つの時制がとくにタイトル挿入などの断りもなく、混交する。それだけでもよくやると思う。ホウ・シャオシェンは基本的に何かを待ち続けているのかな、と思う。リュミエール映画の態度のように、画面に何かがよぎる瞬間が来るのを。 (鷂) | [投票] |