★4 | キム・ギドク監督自身は整形には否定的なようだが、本作を観た後では、愛するがゆえに変わりたい、変わらねばならないと思い込むヒロインの心情が痛いほど分かるのである。[ユーロスペース2/SRD] [review] (Yasu) | [投票] |
★3 | 面白い。ショットも安定していると思う。しかし、ギドクはもはや惰性で映画を撮っているのではないかという疑念も湧く。と云っても、それはことさら根拠のあることではないし、仮に惰性で撮っていたとしてもこれだけ面白い作品になるのだとしたら、それはやはりギドクの才能を逆説的に証明していることにもなろう。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 壊れゆく女という再三繰り返されたテーマではあるが、「顔」が「内実」を凌駕し人間の実存を形成するという醒めた視線が徹底されるところが明快だと思うし、それを描くに、オーソドックスな手法で押し切り揺るぎない確信がある。サスペンスも上質。 (けにろん) | [投票(1)] |
★2 | 知らなければこれがキム・ギドクの映画だとは気づかないほど様変わりした演出手法に落胆したのではなく、整形手術という物理的ギミックが未消化のまま映画に持ち込まれ、肝心の愛情の対象としての「外見」と「精神」の問題が一向に浮上してこないのが不満。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 美容整形という題材から予測されるような「美」が主題ではなく、しかしまた、原題にある「時間」そのものでもない。「愛」と「単独性」が主題。様々な逆説と反復が、鏡像や合わせ鏡のように目くるめく展開する。 [review] (煽尼采) | [投票] |