★5 | 初めてジャームッシュの本当の本気を見た思いだ。絵画的に突き詰められた「ショット」の映画。ショットの映画を目指すなどということ自体が時代錯誤の振舞いなのだと批判する向きは当然あるだろう。しかし古典に学びつつ常に最新型の映画を提示しつづけてきたジャームッシュの選択を軽く見ることはできない。 [review] (3819695) | [投票(4)] |
★3 | 受け身な主人公に世界のシステムを制御するカリスマはなく、狂言回しとすれば回される世界に意味或る至言は存在しない。体裁にジャンルを踏破させたいなら『欲望』を、トリックスターなら『テオレマ』をだ。この物語にはそのケレンが欲しかった。淡泊で退屈。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 何か起こりそうだ、起こるかもしれない―――そういった予兆を孕んでさえいれば、映画は持続しうる。ジャームッシュはそれを本作でもって証明してみせた。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 「自分こそ偉大だと思っている男を殺せ」。この禅問答のような依頼にどう落とし前をつけるのかと思いきや――、いや、これではジャームッシュを殺そうとする観客が出ないか些か心配だよ。 [review] (煽尼采) | [投票(2)] |