「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011/日) |
いちいち絵に描いたようにファナティックな満島真之介のヤバ度は九〇を超えている。井浦新による三島由紀夫像も発明的に新しい。ただし、ここで「新しい」とは正負いずれかの価値を持った評価語彙ではなく、単純に事実の指摘である。映画の質感は伝記的である以上に三島・森田の変則バディ・ムーヴィだ。 [review] (3819695) | [投票(3)] | |
稀代の道化か清心な殉教者かと問われたら、若松のスタンスは前者に近い筈だが、そうならば徹底的に笑いのめしてやるのが霊魂に報いる道であろう。遠慮は不要だった。東大や市ヶ谷での井浦新のリアルにダメな口跡が出色であっただけに惜しい。 (けにろん) | [投票(4)] | |
20代の将校たちの憂いを汲み続けた45歳の男が、36年後の青年たちの情熱に組みしきれず、自己陶酔という盲目の世界へ逃避する物語。思想や信条や美学への傾倒が強固であればあるほど、価値が錯乱した時代の圧力の前では、右も左も踊り狂って頓死するということ。 (ぽんしゅう) | [投票] |