「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
アズミ・ハルコは行方不明(2016/日) |
ある種の復讐譚でもある映画がいたずらに観念的であるのは由々しき僻事だ。各女性キャラクタと現代日本女性の境遇を重ねることに演出・脚本の資源が割かれすぎて、その枠からはみ出して起ち上がるべき人格的魅力が備わっていない。蒼井優は物語の上で逐電を果たしても、作者の操り糸からは逃れられない。 (3819695) | [投票(1)] | |
あっち側へ行くって話が女性の被虐論的に語られるのが違う。男だってあっち側へ行きたいのだ。石崎ひゅーい筆頭に男=クソでありJKギャングがクソを掃討する。このロジックは際どく閉塞されたフェミニズムの匂いがする。そこを語りの巧緻で切り抜けた。 (けにろん) | [投票(3)] | |
ポジティブな逃避、あるいは限りなく緩い反逆。「消えちゃえば?」と、屈託なく愛菜(高畑充希)に言い放つハルコ(蒼井ゆう)は迷い人を悟りの世界に導く菩薩のようだ。大胆に交錯する時間軸が切り結ぶ先に浮かぶのは空疎で薄っぺらな男社会の規範と偏見。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |