★3 | イランの文化にはよくわからないところはあるが、私らのところでは、こういうのを「ドツボにはまる」と言うのだろうなあ。きっかけはいずれも些細なことで、結末も些細なだけに、映画を観ていても他人事は思えない面がある。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★5 | 自己正当化の為ついた小さな嘘が事態をどんどん悪化させる。ファルハディ自家薬籠の作劇は取材に基づく設定と融合され目眩くキレ。どうしようもない奴と切って捨ててもいい筈が姉や息子や義兄や恋人は皆こいつを護ろうと必死。家族とは元来そういうもの。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | アスガー・ファルハディの語り口はまるで名人の落語のよう。死ぬほど見事なラストシーンが典型だが、映画基礎体力が高すぎる。この人が作ったら、どんな話でも面白くなってしまうのではないか。 [review] (ペンクロフ) | [投票(3)] |
★3 | 私だって他人には優しく、不正には厳しい人でありたいと思っている。なのに、何も決められず状況に右往左往し流されるこの男(アミール・ジャディディ)の悪気なき愚鈍さに苛立ってしまうのは、人は“こうあるべき”という幻想に私が絡めとられた凡人だからだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |