★4 | 『バルカン超特急』『間違えられた男』などヒッチコックを拙いながらも受け継いでいることに好感が持てる。が、ここはよく勉強すれば(下手糞であるにしても)誰でも出来る部分。私が真に驚愕したのは、見事なショットと繋ぎが見られる終盤の活劇演出、更にはラストシーケンスにおける、イーストウッドのように美しい「光」に包まれた親子の姿である。『パニック・フライト』と共に巻き込まれ型飛行機サスペンスの傑作。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 旅客飛行機の中は案外ひろい。限定され、かつ区画された空間をきちんと活かしてサスペンスを造る。ネタ振りの前半部も微妙なリードとミスリードを画面にきちんと示す。何気に、密室化された人間集団の動向を左右する「空気」の不穏、その社会学映画でもある。ここまで律儀にもりこんで実質90分。面白かった。〔3.5〕 (鷂) | [投票(1)] |
★3 | 前半のサスペンス部が真面目な分、後半のヘンテコさが際立っていて結構楽しめた。さじ加減を間違えちゃった感のある母親像もヘンテコで楽しい。 (ドド) | [投票(1)] |
★3 | 活劇演出としては、窓、ドア、階段を上手く見せている。汽車や飛行機を題材にすると窓やドアが沢山あり映画的な見せ場を用意しやすいが、機内に階段までこしらえているところがいい。また、ベルリンのアパートの禍々しい窓。『バルカン超特急』の焼き直しがお約束的に使われる部分はなんか気恥ずかしさも感じてしまうがご愛嬌。 (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 安定感のあるオーソドックスな画面構成には好感を持ったが、心理サスペンスの趣で開始された物語は謎が解き明かされる後半になるにつれ脚本の在りえない穴が露見されドッチラケ感が漂う。『フォーガットン』との類似も本作には酷であった。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 宙に浮かぶ密室の中の、複数の密室。密室の中の人間の、心理という密室。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |
★1 | お気の毒としか言いようがない。 [review] (mal) | [投票(4)] |