「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
愛の亡霊(1978/日=仏) |
いたって当たり前な因果応報の物語で、大島渚にしてはあまりにも普通。演技経験のない素人をほぼ起用していないこともあり、挑戦的な姿勢が後退してしまったように感じるのは寂しい。ただそのへんの物足りなさを補う美しい撮影は見所。 (太陽と戦慄) | [投票] | |
亡霊の見せ方は良い。見事な煙幕と照明。しかしカメラが被写体に寄れば寄るほど、映画の流れが滞っていく。傑出したロングショットが幾度も出てくるので惜しいと感じる。絶頂期武満のサントラは満点。 (赤い戦車) | [投票] | |
大島渚の最良作の一つ。まずは宮島義勇の光の扱いを誉めるべきだろう。雪と紅葉の美しさも素晴らしいが矢張り屋内のローキーと井戸の底から仰角で撮られた画面が忘れがたい。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] | |
大島が政治的・社会的メッセージを枠外に置いて狂気や煩悩からも遥かな地点に咲かせた人間の絶対善性。しかし、無垢であることはそうでないものを狂わせていく。人間の救い難い性を撮影所システムの残り香を駆使して伝奇的フォークロワの中に封じ込めた。 (けにろん) | [投票(1)] |