「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
blank13(2017/日) |
小品的な小品、つまり自己完結的。「ブランク」の露呈が三文即興劇的に終始する様子はけっして映画自体の印象を攪拌することもなく、言わば70分の尺のその又半分だけの内実しかないが、そこにはたしかに美点もある。松岡茉優のごくありきたりな「受胎告知」の場面に、ふと「聖なる瞬間」なんていうフレーズが浮かんだ。「人生」の機微はそんな「聖なる瞬間」の密やかな積み重ねにこそあるのだと。 (鷂) | [投票(2)] | |
『生きる』現代版的構造に陥るところを葬儀シーンへのライブ感傾注により回避し、結果一家の過去時制のみが鈍色に純化されて浮かび上がる。磨り硝子越しの取立屋はじめフラッシュバックされる鮮烈なイメージは演出を左右するリアルの抽斗に裏打ちされている。 (けにろん) | [投票(1)] |