「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
| 野菊の墓(1981/日) |
| 確かに泣かせすぎの気はあるのだが、これは紛れもなく傑作だろう。綿摘みに出かける場面での、ロケーションを最大限に活かした的確かつダイナミックなショットの連発。或いは人物の動き、引き戸の動きなどで画面に繊細なアクセントをつける室内撮影の達成度。松田聖子の数多いアップも不自然に挿入されることはなく、夕方の斜光、逆光も決して審美主義に陥らせない。川、稜線の撮り方も見事だ。まさしくプロの職人の仕事。 (赤い戦車) | [投票(3)] | |
| 前半はとても良い。後半は泣き過ぎ。ラストの加藤治子に関しては「ええ加減にせえよ」と云いたくなる。しかし、こういう題材こそ澤井信一郎に相応しいのだろう。澤井は時代物を撮るべきだ。 (ゑぎ) | [投票(2)] | |
| 聖子の溌剌と紙一重の精一杯さが木訥とも感じられ、桑原の下手っぴさも田舎少年の純朴さを醸し出す。ど素人の２人のテンションを一応見れるものにした澤井の端正な演出をこそ評価するべきだろう。格調に欠けるのも仕方ない。 (けにろん) | [投票(2)] |