★4 | やや変わり者って程度の飄々とした好青年ロレンスが別人のような形相に変貌していく過程をたっぷりと時間かけて描く。その狂気と屈折を表現しきったピーター・オトゥールの名演。清濁の両側にスポットを当てた、単純ではない人物造形が物語に深みを与える。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(4)] |
★4 | 後半部の歪みが大好きだ。ただの成功&没落譚にしなかったことが作品に深みを与えている。人が点になるほどの超ロングショットや圧倒的スケールのモブシーンには否が応でも興奮させられる。加えてピーター・オトゥールの名演。そしてモーリス・ジャールの雄大なるテーマ曲。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 英国人の枠に収まらず,アラブ人にはなり切れず,真の英雄にもなれなかった男の無謀で無計画な半生。リーンは,彼を通して人間の愚かさと脆さを描きたかったのだろうか。 [review] (ワトニイ) | [投票(7)] |
★4 | シャリフとクインを従えてのアカバ攻略をピークに映画は長い凋落に停滞感を強める。リーンの力技が随所に効いて惑わされるのだが構成は歪。色を添えるロマンスは皆無で代わるロレンスの少年愛嗜好も半端。その歪や半端を奥深さと捉えるも可だが。 (けにろん) | [投票(1)] |