「「表現の自由」における性、暴力、ことば -expression: regulate-」(muffler&silencer[消音装置])の映画ファンのコメント
煽尼采のコメント |
時計じかけのオレンジ(1971/英) | 眼球を抉るイメージ。イメージの中のナイフと、イメージがナイフである事と。 [review] | [投票(1)] | |
処女の泉(1960/スウェーデン) | 白い娘と、黒い娘。金髪をなびかせ、清潔な衣裳に身を包んだカーリンと、黒髪で、汚れた衣服に身を包むインゲリ。この二人が、光と影のように並び、馬に乗って往く場面は、モノクロ映画の美しさの極みであり、この映画の主題を浮かび上がらせてもいる。 [review] | [投票(3)] | |
真夜中のカーボーイ(1969/米) | ジョー(ジョン・ヴォイト)のカウボーイ姿に漂う、甘い哀愁と、何ものかの終焉。底辺の、いじましく黴臭いような生活感にも、どこか青春の甘い匂いがある。 [review] | [投票(2)] | |
風と共に去りぬ(1939/米) | フランソワ・オゾンが『エンジェル』で戯画的に描いたような勘違い女が、ラース・フォン・トリアーが『マンダレイ』で諷刺したような社会で右往左往する酷い話。だが、赤を基調とした陰影ある画面、ヒロインを愛しつつ冷めた目で見るレットが魅力的。 [review] | [投票(4)] | |
イージー・ライダー(1969/米) | アメリカの縁、メキシコ国境から始まる、アメリカの「自由」のボーダーラインを巡る映画。地上では為し得ない境界越えとしての、宗教的なるもの。天から射し込む強烈な日光による六角形のレンズフレアは、その暗喩だ。 [review] | [投票(2)] | |
ベティ・ブルー/愛と激情の日々(1986/仏) | ベティの狂気と情熱に、男の狂気と情熱も沸騰させられる。だが、その激しさは殆ど、二人の間の亀裂に希望も絶望も流れ落ちる、滝に似た激しさ。これは冷酷な反恋愛映画ではないのか?[完全版] [review] | [投票] |