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「CINEMA色の風景」(いくけん)の映画ファンのコメント

黒いドレスの女(1987/日) 黒猫・白猫(1998/独=仏=ユーゴスラビア) 黒い十人の女(1961/日) 赤と黒(1954/仏) 黒社会(1989/香港) 黒蘭の女(1938/米) 白と黒のナイフ(1985/米) 黒蜥蜴(1962/日) パープル・レイン(1984/米) タンタンと水色のオレンジ(1964/仏=スペイン) 桃色の店(1940/米) 灰色の容疑者(1988/米) 長い灰色の線(1954/米) 鮫肌男と桃尻女(1998/日) 紅い眼鏡(1987/日) 赤い影(1973/英=伊) わが谷は緑なりき(1941/米) 白い恐怖(1945/米) トリコロール/白の愛(1994/仏=ポーランド) トリコロール/赤の愛(1994/スイス=仏=ポーランド) 白い恋人たち(1968/仏) 白い婚礼(1989/仏) 赫い髪の女(1979/日) 赤い風車(1952/英=米) 緑色の部屋(1978/仏) 白いドレスの女(1981/米) 緑の光線(1986/仏) 赤い靴(1948/英) 紅いコーリャン(1987/中国) 白・THE WHITE(1999/日) 藍色夏恋(2002/台湾=仏) BLUE(1993/日=英) 青 chong(1999/日) カイロの紫のバラ(1985/米) ブルークリスマス(1978/日) ドイツ・青ざめた母(1980/独) 五つの銅貨(1959/米) 青いドレスの女(1995/米) エル・ドラド 黄金の都(2000/米) 赤い蕾と白い花(1962/日) 黒い神と白い悪魔(1964/ブラジル) 朱と緑(1956/日) 白い町で(1983/スイス=ポルトガル) 赤と黒の十字架(1983/米=伊) 黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960/日) 赤い航路(1992/英=仏) ざくろの色(1968/露) ホワイト・バレンタイン(1999/韓国) ブラック&ホワイト(1998/米) 月蒼くして(1953/米) 青い凧(1993/中国) 青いパパイヤの香り(1993/仏=ベトナム) グリーンマイル(1999/米) 白銀の乱舞(1931/独) プラチナ・ブロンド(1931/米) 黄色いロールス・ロイス(1964/英) 青春残酷物語(1960/日) 紳士は金髪〈ブロンド〉がお好き(1953/米) 幸福の黄色いハンカチ(1977/日) トリコロール/青の愛(1993/仏) 銀河(1968/仏=伊) ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968/英) 緑の森のバラード(1983/チェコスロバキア) 青銅の基督(1955/日) ブルーベルベット(1986/米) 緑のアリが夢見るところ(1984/独) 黄色い大地(1984/中国) 真夜中の虹(1988/フィンランド) 虹の都へ(1933/米) 青い珊瑚礁(1980/米)が好きな人ファンを表示する

けにろんのコメント************

★4黒い十人の女(1961/日)山本富士子岸恵子のツーショットの迫力はさすがだが、それだけしかない気もする。10人と言う割には他まり子今日子の曲玉のみで玉不足。前年『甘い生活』の到達の足下にも及ばぬが、微妙な変態性が辛うじて命脈を繋いだか。[投票(3)]
★4赤と黒(1954/仏)パノラミックな歴史的視座は無く冗長とも言えるが、何時しかそのテンポが癖になりそう。屋敷の廊下を行きつ戻りつのダリューの逡巡とルアルディの近代的お嬢キャラの2分された展開の異なる味わい。主客が転倒する怒濤の終盤の納得の締め。[投票(1)]
★3長い灰色の線(1954/米)フォードの懐旧的情緒は敬愛するに足るし、外様パワーを囲む一家の醸すアンサンブルの良さは否定したくもないが、題材が題材。第2次大戦に対する愛国主義的盲信ぶりには、どうしたって退いた姿勢でしか見ることはできない。[投票(2)]
★3赤い影(1973/英=伊)因果関係ない憑依と亡くした娘の記憶との連結が出たとこ勝負の感がある。水都ベニスの裏路地や暗渠に巣食う地縛の霊魂は唆るモチーフだがそこへの拘りもないようだ。ローグの演出は小手先のカットイン使いまくりで萎えるしベッドシーンのそれは理解不能。[投票(2)]
★4わが谷は緑なりき(1941/米)幾何学的計算に裏付けられたかの如きオープンセット美や紫檀の陰影を有した白黒撮影があれば充分とも言えるが、多くの登場人物が織りなしノスタルジーに収斂される編年記としては矢張りどうしても短い。クリスプの親爺も弱かった。[投票(2)]
★2白い恐怖(1945/米)演出ではなく絵画的絵づらで、又得意のいいかげんなマクガフィンで流すでなく心理学的言説に解を求めたところで本人もしんどくなったのだろう。『レベッカ』や『断崖』系譜の主人公の疑心暗鬼描写も今いち。何よりカッコわる過ぎる…あの幻想シーン。[投票(2)]
★4トリコロール/白の愛(1994/仏=ポーランド)寓話だとしても調子良すぎてシラけるが、男が異郷でしたのであろう辛苦と望郷の思いはマジ泣ける。そっぽ向かれれば尚愛おしい男の愛憎入り混じる思いも納得性がある。脇の賭博師が単調な物語に好アクセントを付加し、長焦点レンズの駆使も冴えまくる珠玉品。[投票(1)]
★3トリコロール/赤の愛(1994/スイス=仏=ポーランド)イレーネがどうにもモデルに見えず設定に疑問を持つ一方でトランティニャンの出歯亀爺いをヤケにもったいぶって見せるがさしたる内実を欠いている。単一テーマで強度を得た前2作に比し総括的な何かを模索した形跡はあるのだがスカシっ屁で終わった。[投票]
★3赫い髪の女(1979/日)過去になぞ興味無く未来なんてどうでもいいという刹那は解る。だが性欲世界に埋没していきそうに見えて、しかし結構リアルな生活者であったりする。その匙加減の問題。日常を引きずった台詞からは、かえって作意が垣間見える気もするのだ。覚悟が欠如してる。[投票]
★4白いドレスの女(1981/米)新人監督による絵に描いたように巧い50年代「ファム・ファタール」ミステリーの再現に酔うが、オタク的なオマージュに終わらないのは渇いた色気の大女ターナーのプレーンな美貌とド迫力の賜物。それは80年代が纏った明け透けな肉体性を体現している。[投票(1)]
★4紅いコーリャン(1987/中国)明確な色彩設計と剛腕な筆致が融合し苛烈な生き様を際立たせる。見たこともないようなものを叩き付けられた感じはしないが、後に形式に拘泥しゆく藝謀の未だ荒削りな原初の資質が剥き出しの情念とマッチング。只管にダイナミックで絵画的なフォークロア。[投票(1)]
★3藍色夏恋(2002/台湾=仏)丁寧な描写の積み重ねは悪う筈もないのだが、所詮優等生の破綻もしない調和世界を見せられる味気無さ。ただ、そういう世界を穿つ瞬間もあった。夜の体育館と屋上での焼却。特に後者では彼女の肢体の伸びやかな解放感が映画に風穴を開けた。[投票]
★2ドイツ・青ざめた母(1980/独)男不在の戦禍の時代が女性を自立させるという前向きコンセプトでもない。救いようの無い展開が振り切れるわけでもなく、毒や諧謔もフォトジェニーな見てくれやシュールな意匠といった映画的機微もない。フェミニズム思想の被虐性のみが丸投げされたかのよう。[投票]
★2黒い神と白い悪魔(1964/ブラジル)アヴァンギャルドな寓話だとするならば、描法が昇華し切れておらず、撮影・編集ともに素人域を出ていないから見てるのが苦痛。マカロニウエスタンから出てきたかの如き『アントニオ・ダス・モルテス』登場となれば下手な期待を煽るだけに尚更質が悪いのだ。[投票]
★4黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960/日)清張橋本忍が脚色という正に王道的正調推理人間劇であり誰が監督したって面白くなっちまいそうな気がする。ただ一方でどれも同じに見えてきちまうのが辛い。寧ろ主題が今のアンチモラルな時代には最早、風化したと感じてしまうとすれば恐ろしい。[投票(1)]
★5赤い航路(1992/英=仏)冒頭の乳白色の海の深みに誘われ突入する目眩く変態性欲世界は文学情緒満載で時制の構成も巧緻。依存と乖離を往還しながら堕ちてゆく男と女の腐れ縁の帰結はそれ以外にあり得ない必然。そして突き放す。物語のバイブレーションが話法と同期した圧倒の余韻。[投票]
★3ざくろの色(1968/露)タルコフスキーに捧ぐと言うからには後継者として彼を認知したということなのだろうが、研ぎ澄まされたものではなくスラブ的素朴さと宗教臭濃厚なイメージの連続に戸惑った。オムニバスなイメージ集なので、とらえ易い筈だが乗れなかった。[投票(1)]
★4青い凧(1993/中国)とりたてて珍しくもない文革期を挟んだ一女性の編年記だが、従容として受動的であるが故の女性ならではの強靱で柔軟な適応力が素晴らしい。透明度高い撮影は静謐であり淡々と流れて物語と溶け合う。そこにあざとさの欠片もない。子役が良いのも中国映画の常。[投票]
★3グリーンマイル(1999/米)短篇をイマジネイトするに付加で済むなら長篇ではリストラクトが要る。これは換骨奪胎に終始する優等生映画。原作を解体再構築する映像作家の矜持は皆無。原作者にひれ伏したダボランキングから激怒をかったキューブリックを見習うべき。[投票(2)]
★2青春残酷物語(1960/日)体制的な全てを破壊し殉教するような覚悟はもとより論理性も見受けられず、美人局の挙げ句の痴話喧嘩では萎える。太陽族映画の理想的帰結が虚無的な『ろくでなし』であったとすればこれは虚しく自壊した変革願望。川又昂のカメラが又良くない。[投票]
★5紳士は金髪〈ブロンド〉がお好き(1953/米)モンロー満開!…すっ…凄え!」リアルワールドをも浸食しかねない銀幕の中の衝撃。50年代のハリウッドが直面した水爆に老ホークスも無自覚であったとは思えない。後の幾つかの名作で断片披露される彼女のオーラが寸断なく全篇を覆い尽くす。[投票(1)]
★3幸福の黄色いハンカチ(1977/日)松竹大船の旧来型物語を驚嘆すべき細部のリアリティで絶妙に補完する山田の美質はメインの物語に於いては説明的な回想を値引いても尚効果的だが、武田桃井のパートではリアリズムはベタついた作為に粉飾される。カメラ使いも相当に場当たりだ。[投票(2)]
★5トリコロール/青の愛(1993/仏)閉塞された心の解放までの短調な物語を、『ベロニカ』の長焦点レンズ使いを更に先鋭化させたイジャク撮影が青の色使いも鋭角的に高濃度に凝縮させていく。ショットショットが奏でる訴求力は瞬時の弛緩も無い。キェシロフシキの最高到達点。[投票(2)]
★2銀河(1968/仏=伊)恐らく手法的自由度(逆説的にはいいかげん)に於いて『ブルジョワジー』や『自由の幻想』と同位であることに加えて、解読不能なエピソードが多すぎでついていけない。反カソリック=アヴァンギャルドと理解できぬ身には本作は意味を為さない。[投票(1)]
★5ブルーベルベット(1986/米)平穏な日常こそが異常さを内包するとでも言いたげな倒錯ムードが横溢しておりマクラクレンロッセリーニもどこかズレ感を発散。そうなると彼岸の住人ホッパーと何も変わらない。その異様な混沌とでも言うべき世界観を包括的に構築し得ている。[投票(3)]
★4黄色い大地(1984/中国)孤絶し閉塞された地域社会の一端に風穴を開け清新な風を吹き込めば、やがては変わっていくであろう因習。しかし、風に触れた少女も父親も弟も余りに無力であった。歴史の中に埋没した数多の名も無き弱者への思い。父と弟の役者が特に良かった。[投票(2)]
★3真夜中の虹(1988/フィンランド)エッセンスが網羅されており、淡々としてるが飽きない…のではあるが、数年後に絶対領域に突入するカウリスマキの未だ削ぎ落とし切れぬ思いが、磨きの足りぬ工芸品のように作品の輪郭を曖昧に曇らせている。[投票]
★3青い珊瑚礁(1980/米)何のヒネリもない物語を奇を衒わない平板な演出で押し切っている。毒もそっけもないにせよ絵葉書みたいな南海の風光に魅せられて飽きない。割り切ったアルメンドロスの仕事ぶりも好ましく海中撮影、わけても蛸が蟹を喰うシーンが圧倒的に素晴らしい。[投票(1)]