★2 | 主役の性格付けが曖昧とはどういうことだ。天知茂演ずる渡世人も機能していないし。松方、遠藤辰雄、汐路章が出す空気感が心地良い前半が良かっただけに残念でならない。華がない分、『修羅雪姫』より酷い。 (町田) | [投票] |
★5 | 冒頭2分、「映画」が詰まっている! [review] (sawa:38) | [投票(2)] |
★4 | 要所で挿入される、恐らく目を見開いて瞬きしないように指示したと思われる江波杏子のアップがとても美しい。事の真相を語るショットの構図もまた凄い。ここでも加藤泰は手前、奥、その中間、それぞれに別の立場の人物を配置して別の動きをさせ、物語的緊張を視覚的緊張として見事に映像化する。それに必要な奥行きを出すため、あの特徴的なローアングルが要請されているのだろう。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | 描法が原理主義的に頂点を極めた『花札勝負』から写実に崩れ寄り腐る前の唯一の賞味ポイントで高潔な美学とキッチュな写実が融合した。枷が外れた加藤泰の全てをブチ込んだ何でもあり世界だが旧来の任侠映画システムが未だ抑制を効かせ破綻から免れる。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | プロローグ、フラッシュバック、そしてプロローグの時制に戻り佳境へ、というお定まりの構成だが、しかし、ファーストシーンから、或いはタイトルの入り方から「これぞ映画」という雰囲気がぷんぷん。もう唸ってしまう。江波杏子が彫った刺青を機能させない部分だとか物語的に弱い部分はあるけれど、全編「映画」に満ちている。 (ゑぎ) | [投票(2)] |