★4 | 人生の底辺。乞食のように家から家へ。当時の社会意識。差別から逆差別への論理。人間の営みの、それでも続いてゆく様を厳しい東北の自然に描く。映像は淡々としているから劇的ではない。それが新藤の捉え方なんだろう。 (セント) | [投票(1)] |
★3 | 現実のモデルがいる以上、さして起伏のある物語にもならず、何を骨子に置きたいのかよくわからない上に、竹山本人のインタビューとドラマの噛み合わせも効果をあげたとも思えない。この衒いの無さが新藤兼人の持ち味なんだろうが矢張り物足りない。 (けにろん) | [投票(2)] |
★2 | 状況、すなわち竹山本人の証言を淡々と再現することで擬似ドキュメンタリーが生む迫真性を目指したのだろうが、いかんせん画にまったく力がなく、おまけにお坊っちゃん顔の林隆三はただの風来坊青年にしか見えず、状況は何の感情も生み出さなかった。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 暗く沈みがちなストーリーを、林隆三の演技でユーモア漂う作品になっている。インタビューで登場する竹山本人の明るいキャラクターによる所も大きい。何気に豪華なキャストの中でも、少ない出番ながら川谷拓三が好演。北海道や東北の厳しく雪深い景色も美しいし、高橋竹山による三味線も勿論、素晴らしい。['05.5.23DVD] (直人) | [投票(2)] |
★5 | 津軽三味線は日本のブルースであった。林隆三の意外な怪演と「乞食は三日やったらやめられない」の猥雑な前半が素晴らしい。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |