★4 | 田園に死す(1974/日) | 寺山劇の世界。飄々たるこころの内側。スケールの違いこそあれ人間皆こういう心象風景を持っている。その表現力に脱帽。後々語り継がれる映画。 | [投票] |
★4 | 松ヶ根乱射事件(2006/日) | 常にアドリブ的で、ストーリー性を特に持たなかった山下敦弘監督の映像だったが、たるい、僕達が常に感じている日常の中に、非日常の空間を強引に入れドラマというものを再現し、見事、不確かで不安である現実を軽い存在論的に、かつ本格的に映像化している。 [review] | [投票(2)] |
★4 | 泥棒役者(2017/日) | 年当初に見た映画です。ところがこれが想像以上にほっこり出来、いい作品なんだ。市井の人たちをクローズアップし、あくまで小さな生活でも大きな幸せを掴みとれる、そんな雑草の小さな根を思い起こさせる良作です。演劇の形式が色濃く残り過ぎてはいるが、、。
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★4 | 聖の青春(2016/日) | だいたいみんな将棋師聖の若死を知ったうえでこの映画を見る。だから、その短い人生途上で、凝縮した彼の青春を見てみたいという思いでこの映画を見る。それは自分の人生にいかに投影されるのか気にかけながら辿る道程でもあるのだ。
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★4 | 紙の月(2014/日) | 一人の女性の人格を3人の行員に分散させた捉え方がまず面白いと思った。 [review] | [投票(3)] |
★4 | かぞくのくに(2012/日) | 日本側の俳優陣がなじみ深いこともあり、最初在日朝鮮人として捉えづらいものがあったが、彼らから祖国という言葉が出ると急に在日問題に日常的に何ら関心のない自分を感じ取る。 [review] | [投票] |
★3 | アウトレイジ(2010/日) | 最近の北野映画の不調ぶりに見る気もそがれたが、今回は心機一転という触れ込み。さて、どうか、、。 [review] | [投票(6)] |
★5 | ディア・ドクター(2009/日) | この映画は真実と虚構の狭間、もしくは境界をモチーフにしたものだなあと思う。テーマとしては特に新鮮さを感じないが、映画のタッチがとにかく本格的だ。
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★4 | アフタースクール(2008/日) | 小説では出来ても映画では出来なかった不可能を可能にしたいわゆる映画のすきまミステリー。 [review] | [投票(5)] |
★4 | ゆれる(2006/日) | 日本映画としては屈指の出来。かなり練ってある脚本に無駄な部分がない。映像のちょっとしたカットにも意味を持たせ、兄弟の本源的な心の葛藤を人間の闘いにまで昇華させた演出は高く評価できる。
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★5 | 血と骨(2004/日) | 煮えたぎる血。人間の生き様の荒々しさよ。抑制たっぷりの映像、演出。魅入られたように動き回る出演者全員の迫力ある演技。ここ何年来でも日本映画出色の出来。舌を巻く怪作を輩出した。全員に演技賞をあげたい。当時の父親は程度の差はあれ大体こんなもの。 | [投票(6)] |
★3 | マークスの山(1995/日) | 精神の、心理の孤高さ、高ぶり。人間の本質を自然と照らし合わせて立派。でも、あのセックスシーンが唐突で、何かバランスを崩した。気負いは認める。 | [投票] |
★2 | 御法度(1999/日) | 受けを狙ったんでしょうか。こんなスケールの小さい、というか、「ない」映画を作ってどうするの。無理して映画は作らんでいい! | [投票] |
★4 | 赤い殺意(1964/日) | 結構図式だ。 [review] | [投票] |
★4 | ラヂオの時間(1997/日) | いやー、これは面白いわ。演劇題材を映画にしちゃったんだよね。ドタバタがちゃんと計算されてる。見ている間とても楽しめるのは演劇の特徴です。 | [投票] |
★5 | HANA-BI(1997/日) | 母に会いに病院に行きますね。そのシーンがぴかいち。あとは、武の絵画展。映画はその説明。最後は甘くなったので厳重注意。 | [投票(2)] |
★4 | 復讐するは我にあり(1979/日) | 男と、彼を取り巻く群像の人間精神史。どす黒い脳裡の中に入り込んでいる。その視点は強烈で、見る方からは拒絶したい感もある。憑かれたように彼とくっつく人間描写。原作から一歩離れてもよかったかも。 | [投票] |
★4 | まあだだよ(1993/日) | 意外と芯の座った力作。俳優の座る姿勢まで充分計算され尽くしている。黒沢美術の粋でもある。ネコ騒動だけが長く減点したいが、人間が生きてきた道を振り返り、しかも死まで予言した素晴らしい作品です。 | [投票] |
★4 | 事件(1978/日) | 驚くほど頼りない硬い演技の永島敏行を中心に弁護人、検察人、裁判官の藪の中。 [review] | [投票] |
★3 | 模倣犯(2002/日) | 評判ほどは悪くない。原作殆んど詰め込んじゃってるから平板になったのは否めない。それに演出の切れのなさ・単純なカメラワーク・何よりも愚鈍な色彩映像が輪をかける。でも、問題のシーンもインパクトはあったよ。 | [投票] |
★3 | 五番町夕霧樓(1963/日) | 当時のキネ旬3位ということで、また古い映画を観にシネヌーヴォに行ってきました。最初の字幕で木暮実千代がトップだったので、え、佐久間じゃないのか、と不思議がる。 [review] | [投票(2)] |
★3 | 笛吹川(1960/日) | 「二十四の瞳」に続く完全反戦映画なんだけど、最初の方は人間関係が込み合っていてよう分からんかったです。でもそのうち、「人間が死ぬ=どこかで人間が生まれる」のリフレイン、 [review] | [投票(1)] |
★5 | GO(2001/日) | 青春時代にほんとに頭の中の構造を変えてくれるそんな友人がいるよね。(それを本当は親友と言うのだ。)そんな出会い、同じ方向を見つめている感覚が良く出ていて力作でした。 | [投票(8)] |
★5 | 祇園囃子(1953/日) | 見事の一言ですね。女・女性・人間・オンナ・女。この変遷をちょうどいいジャスト1.5時間で表現する。その艶かしさ、華やかさ、哀しさ、強さ。すごい。 | [投票(1)] |
★4 | おかあさん(1952/日) | うーん、昔の話と思ってはいけないんですよね。何かあの時代の庶民の小さな生活が一部始終見えますね。ちょっと、そう、作文集が原作めいたところも強いですが、 [review] | [投票] |
★5 | ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日) | うーん。参った。予告編から雑な作りのちゃちな映画かもと思っていたんだが、演出、映像かなり本格的なのである。しかも、それぞれ話の間合いもうまい。何よりも最初から最後までピュアで通したことがすごい。 [review] | [投票(12)] |
★3 | 悪魔の手毬唄(1977/日) | このシリーズは俳優で犯人がわかるよね。岸恵子は色香と華やかさが前面に出るので、この役柄はどうかと思う。まあ、それでも動機付けとかしっかりしてるから、かなり面白い作品に仕上がった。何回も見ている人も多いだろう。 | [投票] |
★4 | 異人たちとの夏(1988/日) | 大林の映画では、珍しく大作といえる風体をしている。しかし、名取の存在が何かリズムを壊している。名取のハナシは漫画チック過ぎるのだ。それ以外はしっとりとしたいい映画です。親(肉親)との風変わりな交わり。ジーンと来る。 | [投票] |