★2 | 「いいか!お前ら。尊敬とはこうやってカタチにして表すものだ。もっと俺にもかまってくれよ!」という、黒澤の悲痛な思いが映画から滲み出している。老いて渋く枯れることもなく、過ぎた栄光に浸るシワだらけの幼児。やだやだ。こんなジジイにはなりたくない! (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★2 | これだけの提灯持ちに囲まれたお山の大将を演ずるには松村では線が細すぎる。又囲む連中も愚物にしか見えず、それが老年期の黒澤にダブって映画の存在自体さえも老醜の極みである。らしいと言えばらしすぎる遺作。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 意外と芯の座った力作。俳優の座る姿勢まで充分計算され尽くしている。黒沢美術の粋でもある。ネコ騒動だけが長く減点したいが、人間が生きてきた道を振り返り、しかも死まで予言した素晴らしい作品です。 (セント) | [投票] |
★5 | 黒澤映画の晩年は、『影武者』あたりから集団芸術にシフトしています。三船敏郎のような役者がいないからでしょうね。でも、この映画も凄い芸術なんですよ。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★3 | 本作で面白いのはもっぱら撮影美術。ボロ屋の四季をサイレント風に並べた件が最高で、小開けにした扉から村松達雄と香川京子が上下に並んで屋外の雪を眺めるショットがとりわけ美しい。 [review] (寒山拾得) | [投票(5)] |
★3 | 『姿三四郎』に始まり、本作で終わる。黒澤監督が自分自身を描いた作品とも考えられますね。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★3 | 死を前にして内田百間という存在を借りてまでも自らの人間としての存在価値を見出したくなった黒澤明という人は、その栄光とは裏腹に、やはり常に寂しさと隣り合わせの人生を送ってきた人だったのだと思わざるを得ない。 (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | 猫に振り回されるのがちょっとムカツクが、「まあだ会」はやっぱり面白い。あと、ちっちゃい家で夫婦がたたずむところが好き。 (pinkblue) | [投票] |