★5 | 精緻に組み立てられた脚本と、力みや強引さを感じさせない滑らかな語り口。観客に何を見せれば、カメラに写らないものまでもが伝わるかという取捨選択の巧みさ。愛嬌があって、どこか悲しげな中年男笑福亭鶴瓶の実存感もまた、この真摯な虚構話しを補強する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★5 | 決して新味のある話でもないのだが、時制の支配力とでも言うべき構成の説得性と、行間の描き込みの緩みの無さ。畢竟、物語の上澄みではなく総体のボリュームが浮上する。ロジカルセンテンスで浮かび上がるトリックスターってのも新しい。 (けにろん) | [投票(5)] |
★5 | この映画は真実と虚構の狭間、もしくは境界をモチーフにしたものだなあと思う。テーマとしては特に新鮮さを感じないが、映画のタッチがとにかく本格的だ。
[review] (セント) | [投票(6)] |
★4 | 刺激のない刺激的作品です。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★5 | 佳作。TVではない“映画の画”が随所にあり、力量を評価したい。鶴瓶は固くなっていた?瑛太も良い作品にしっかり出ているね。余さんの実力!中村勘三郎さん、こんなに元気だったのに(2012年12月没)。笑いがあるとはいえ重いテーマで苦しかったがラストが爽やか、生き返る。 (KEI) | [投票(1)] |
★4 | 西川監督には頭でなく五感をと言いたく、『ゆれる』と同様、脚本と配役がすべての映画とは分かっていながらも、悔しいかなそれらがはまる快感。特に鶴瓶と八千草は、その顔だけで全てを許したくなるからずるい。加えて余の絶対的安心感。 (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | この監督、役者と観客にすべてを丸投げしているよう。しかしその「丸投げ」ができることがすでにすごいことなんだと気づいた。問題提起しながら、観かたによって「悪」が変化する。・・・この監督、素直にすごいと思います。 (あちこ) | [投票] |