「遅かりし由良助!」(死ぬまでシネマ)の映画ファンのコメント
その場所に女ありて(1962/日) |
司“クール・ビューティ”葉子を使った珍しいキャリア・ウーマン物ながら、志の低いストーリー展開にげんなり。卑屈な男たちの姿が情けないし、司自身も台無しだ。フェアな戦いの展開にしてほしかった。それに、あんな汚い部屋に住む一流OLいないって。 (ジェリー) | [投票] | |
描かれる女性達の執念とも思える自立心の強さは、彼女らが10歳前後で体験したであろう敗戦の記憶と決して不可分ではないだろう。男社会への根深い不信感と女の性(さが)のギャップに悩む姿に、現代の女性とは異なった説得力と迫力を感じるのはそのためだろう。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
クールビューティ司葉子と擦り切れたり媚びたり落ちていったりする同僚や姉との分水嶺が次第に崩れて往く様を冷徹に観察する鈴木英夫の代表作の一つ。企業サスペンスとしても秀逸。美術・音楽センス共に良好です。 (町田) | [投票] |