★4 | 日活らしいスタイリッシュな見せ場連発に清順演出は何と馴染みが良かったことか。江角英明の星ナオミへの余りにも短い恋の件が最高に素晴らしい。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | 大量の情報を簡潔に凝縮した脚本を得て、意表を突くカットつなぎや作為的なフレームイン・アウトが物語の進行を阻害することなくむしろ推進力となり、いわゆる“清順美学”が突出せずに通俗娯楽と均衡を保って心地よい。底流の抒情(湿り気)も過剰にならずいい塩梅。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 「観る」面白さを最大限にまで追求した和製ハードボイルドの傑作。意外と伏線の張り方も上手いんです。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | ハリウッドの模倣に終始していた当時の和製HB/ガンアクションは、一部大作を除けば、日活産だろうが東宝産だろうが、どれも退屈で、これもそういった凡作の一つなのだが、清順監督が何か新しいことをやろうとしていたことは一目瞭然である。そしてそれは全て冒頭のシークェンスに現れている。 (町田) | [投票(1)] |
★3 | 間抜け感が惜しくも漂うが、フリッツ・ラングばりにタフな物語が展開される。ガラスを多用した演出がキッチュでスタイリッシュ。敵役俳優が弱いのが欠点ではあるが椿の花の下に立つ宍戸錠には涙を流す。裏者のアジトが映画館という設定などするから鈴木清順は会社に睨まれたのだろう。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | とても凝った美術や演出がある「清順っぽい意匠の場面」とそうでもない場面の落差が激しい。モノクロではじまってパートカラーになってカラーで展開する、というところもオシャレ。映倫への配慮でカットしたというラストの残酷シーンも、かえって恐怖を煽っている。 [review] (tredair) | [投票] |
★4 | 歪な意匠に拘泥しないプログラムピクチャーの語り部としての清順演出は、ド変態が五月雨的に登場し次々と人が死ぬ異様な展開の中でも崩れない。舛田利雄的安定と石井輝男的不均衡のフュージョン。微妙な味わいが棄てがたい。 (けにろん) | [投票(1)] |