「ジャッキー・チェン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
けにろんのコメント |
ラッシュアワー(1998/米) | 命を張った芸で時代を築いたジャッキーがポッと出の喋くり男如きに何故に敢えて喰われる必要があるのだろう。それ程ハリウッドが大事であろうか。しかもピークを過ぎた落日の哀しさが相まって時代の認知が10年遅すぎた寂寥感のみが漂う。 | [投票(1)] | |
酔拳2(1994/香港) | 仕掛けで見せるのでなく功夫技のみを純粋に追求したジャッキー源流の集大成。脚本・演出ともに奇を衒ったとこは一切無く年齢ギリで臨んで彼が残した恒久遺産だと思う。酔拳の「酔」に拘りそれが自壊技であったことも押さえる。若い継母も好アクセント。 | [投票(1)] | |
ポリス・ストーリー3(1992/香港) | 反発し合いながらも共通の目的を遂行する2人。見飽きた設定だがジャッキーとミシェールという極めた者同士のみが醸し出し得るあ・うんの呼吸の妙は世界映画史上有数の至福感。しかも、それが男と女であるから甘酸っぱいのだ。 | [投票(4)] | |
レッド・ブロンクス(1995/香港) | やられまくるジャッキーの鬱憤を晴らす爆発がないのが糞詰まりのようなもどかしさを覚える。アメリカ向けにカスタマイズされた作劇からは笑顔の下の真の嗜虐や被虐は削り取られ生温い表層だけが残留している。アクションも過去作の使い回しの継ぎ接ぎだ。 | [投票] | |
プロジェクトA(1984/香港) | ジャッキー自身の演出は集団戦の捌き方が雑然としクリアな迫力に欠ける。スタントありきのプロットの構築をベタギャグで彩るパターンの反復は悪くもないが、そこはかとなく匂う俺様王国の嫌味が影を射す。クライマックスはヘタこきゃあ身内受けすれすれ。 | [投票] | |
スネーキーモンキー 蛇拳(1976/香港) | クンフー映画に於ける格闘としての拳法の対極としての舞踏味を打ち出した新味は斬新であったし、ジャッキーベーシックキャラ確立の試金石なのだから仕方ないとは言え『ヤング・マスター』以前の一連の作は面白いがとにかく安い。自主映画みたく安すぎる。 | [投票] | |
サンダーアーム 龍兄虎弟(1986/香港) | 秘宝とか邪教とか手垢つきまくりの題材をジャッキー流にアレンジしたところで垢は落ちないのであって、柔な歌手アランとのコラボでは共闘戦線的妙味も欠如。何よりジャッキー演出が緩くて好きじゃない。 | [投票(1)] | |
ファイナル・プロジェクト(1996/豪=香港=露=米) | 『007』とか『インディ・ジョーンズ』みたいなのをやりたかったんだろう。おかげでジャッキーの緻密なカンフーアクションは仕掛けに物言わせた世界で埋没し、大味なスタントに終始する。そんなのは彼以外のもっと垢抜けた連中に任せておくべきだった。 | [投票] |