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エル・スール −南− (1983/スペイン)

El Sur
The South

[Drama/Romance]
製作総指揮ジャン・ピエール・フージャ
製作エリアス・ケレヘタ
監督ビクトル・エリセ
脚本ビクトル・エリセ
原作アデライダ・ガルシア・モラレス
撮影ホセ・ルイス・アルカイネ
美術アントニオ・ベリソン
衣装マイキ・マリン
出演オメロ・アントヌッティ / ソンソレス・アラングーレン / イシアル・ボリャン / オーロール・クレマン
あらすじスペイン北部のとある町に住む少女、エストレリャ(ソンソレス・アラングーレン=8歳、イシアル・ボリャン=15歳)は父親のアグスティン(オメロ・アントヌッティ)に可愛がられて暮らしていた。ある日エストレリャは、父が封筒に書き付けた見慣れない女性の名前から、父がかつて住んでいた南の地(エル・スール)に置いてきたもの、そしてそれらに対する父の複雑な思いを少しづつ知りはじめる。[95分/カラー/ヨーロピアンヴィスタ] [more] (Yasu)[投票(1)]
Comments
全68 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5神秘の振り子。エリセ監督に何ともふさわしい、繊細な小道具。彼はきっと映画の空気の中に、振り子となってじっと身を潜め、意味のある空間をそっと指し示す人なんだろう。 [review] (くたー)[投票(22)]
★5ファーストカットの朝の透明な空気。赤い毛糸。その下のベージュのカーペットの質感。家事をする母親をつなげたシーンの幸福感。妙にマイナーなブルームーンの歌声。初聖体拝受の日の父と娘が踊るワンシーン・ワンカット。エンエルムンド!もう麻薬的だ! [review] (ゑぎ)[投票(7)]
★5「ずっといるよ わたしの中 今は 眠ってこの胸に 燃えた炎は やがては消えたけれど…」 [review] (kiona)[投票(6)]
★5監督自身は、この映画を不完全で残念な結果に終わったと語っている。私も同様にそう思う。それは、 [review] (SY)[投票(6)]
★5「窓」の作家としてのエリセ。最後の昼食シーンが「窓辺」の席で繰り広げられねばならないのは当然だ。なんと繊細な光の扱い! 全ショットの力の平均値は『ミツバチのささやき』を上回る。最高度の繊細さが「これ以外にはありえない」強靭な画面を生む。映画を駆動する「謎」も快い。最良の探偵映画のように。 (3819695)[投票(5)]
★5この映画を観直して再確認したこと。(1)映画は光と影で出来ている。(2)人生も又然り。(3)エリセは室内撮影の名手である。 (立秋)[投票(5)]
★5良質な短編小説あるいはエッセーのような映画。どうしょもない切なさに、その難解さを忘れてしまう。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
★4繊細極まる映画芸術なんだけれど私はもっと大雑把な人間であり、ついていけない感じがする。子供の頃の体験の機微を上手く捉えているが、触ると倒れそうなものばかりが人間の構成要素と思ってない私には遠さも感じた。 (t3b)[投票(4)]
★4ファーストシーンに、この映画のすべてが凝縮されている。その語り口の簡潔さ、完璧さにまず吃驚させられる。 [review] (緑雨)[投票(3)]
★4自分の中に旅立つ『ミツバチのささやき』、自分の外に旅立つ「エル・スール」。その意味でこの作品は「ミツバチ」の見事な続編になっていると思う。 [review] (のぶれば)[投票(2)]
★4光の魔術師、ヴィクトル・エリセ。[Video] (Yasu)[投票(2)]
★4年齢に応じて父の謎は異なるのだが、これに応じてショットを変化させるのが凄い。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4静かでどちらかというと地味な作品でありながら、観ている間まるで魔法にかけられたかのように惹きこまれていきました。 (TM(H19.1加入))[投票(1)]
★4なんどか朝が描かれる。夜明けから徐々に明るくなってゆくその過程が、静かでとても美しい。夜明け前は一番暗い。しかし、すべてが明らかになる朝に、明るさが伴うとは限らない。 [review] (なつめ)[投票(1)]
★4学校に行きたくなくて3時間ベッドの下に隠れていた経験のある自分としては、この映画に心を動かされずにはいられなかった。 (リーダー)[投票(1)]
★4牧歌的な風景の中で、穏やかにひび割れる家族。恋の想いは、やすやすと風化するものじゃないんだね。成長した少女の姿に全く違和感がないのがすごい。 ()[投票(1)]
★3キネマ大森にて、『ミツバチのささやき』とあわせて観賞。 [review] (田邉 晴彦)[投票(1)]
★3「井戸掘り」「夜のカフェの窓」「レストランでの午餐」等父娘のシーンは感情のベクトルが合致し胸を打つが、全般少女視点と親爺視点の入れ替わる構成が映画が依って立つ物を曖昧に遠ざける。静謐な語り口も意識的に過ぎ寧ろあざとさギリギリとも思えた。 (けにろん)[投票(1)]
★3傑作だと認めますが、同時に「旨い寿司を握る寿司職人のカウンター越しの冷たい視線」を感じてしまいます。嫉妬かもしれませんが。 (るぱぱ)[投票(1)]
★3光の陰影が絵画を見るようだ。丘のふもとに佇むかもめの家、家前の並木道、共に印象深い。ただ、元々の企画が3回のTVシリーズ用であった為か、未完であり明らかにされない謎も多く、物語としての感動は薄い。3点か4点か迷う。 (KEI)[投票]
★2すみません、難しすぎ;(『ミツバチのささやき』なら10回は観ましたが・・・)この映画は、観客に行間読解能力を要求するのではないでしょうか? 「自転車の往復と、時間の経過」だけが印象に強く残っています。 (YO--CHAN)[投票]
★0DVDで鑑賞。フィルムで見たい。 (ころ阿弥)[投票]
Ratings
5点65人********************************.
4点89人********************************************.
3点38人*******************
2点7人***.
1点0人
199人平均 ★4.1(* = 2)

[この映画が好きな人]

POV
四方田犬彦が選ぶ、「世界映画史の113本」 (バーボンボンバー)[投票(18)]就職先、映画業界とりあえず希望 (ぽんしゅう)[投票(12)]
殿堂と遺産 2010/06 (けにろん)[投票(10)]ゲンダイ外国語辞典-副読本 (LOPEZ que pasa?)[投票(8)]
Visualism 1 ()[投票(5)]80年代〜90年代、アート系とか単館系とかミニシアター系とか。 (立秋)[投票(4)]
<極私的POV>実は見た目と違うんです (くたー)[投票(4)]映画における「語り手」の介入 -narrators- (muffler&silencer[消音装置])[投票(4)]
大切な映画 (お気に入り) (ルッコラ)[投票(2)]バーボンボンバー賞主演男優賞 (バーボンボンバー)[投票]
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