★5 | みなが自分目線で世界を見ている、そんな個人と世界(「ぐるり」)のありよう。そこで生きる「生きにくさ」のこと。笑いあり涙ありの上質なドラマでありながら、同時にすぐれた社会批評である。
[review] (おーい粗茶) | [投票(15)] |
★5 | アーティスト橋口亮輔が描く人間模様の天井画。大作。日本三大不幸女優の一人・木村多江ファン必見! [review] (ペペロンチーノ) | [投票(13)] |
★5 | 大人になってからはじめて知った、秘密の数々。 [review] (イライザー7) | [投票(7)] |
★5 | 「!」→「。」 [review] (夢ギドラ) | [投票(6)] |
★5 | 痛切な悲しみと溢れる愛の映画。飄々と話すカナオの言葉がやたらと心を抉る。間違いなく傑作である。 [review] (Master) | [投票(5)] |
★5 | 夫婦の話である。映画にも小説にも巷に溢れるほど描かれた夫婦の話である。世間的には定職を持たず、女の尻ばかり気になる亭主である。勿論、結婚式など挙げず、同棲状態から結婚に突入したような、まあどこにでもいそうな夫婦である。
[review] (セント) | [投票(5)] |
★4 | 実に器用に、器用に、橋口監督は“不器用”を紡ぐ。 [review] (林田乃丞) | [投票(11)] |
★4 | 人の悲しみは時間によって癒される。しかし、時の流れに無自覚なままでいると、時間は人の心を闇へと導きもする。93年、「きちっと」したかった翔子は挫折し、浮かれた時代もまた終焉した。その後、我々はカナオが翔子にしたように時代に寄り添っただろうか。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★4 | 純文学映画。描写の質。豪華役者陣。 [review] (ぱーこ) | [投票(5)] |
★4 | 2人を取り巻く世界が厳然として存在しつつ淡々と流れていく。偽悪的に夫婦の有様のキツい面を抽出した展開も世界に補完され至福に至る。宗教的なまでの達観。ただ多くの実事件の素描は精緻な相関には遠い。リリー・フランキーが男の全き理想型を体現。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | 橋口亮輔監督の視点の、そのあまりの「醒めっぷり」にくらくら来た。[ニッショーホール (試写会)] [review] (Yasu) | [投票(4)] |
★4 | いかにも古臭いフォルムだ。実際の社会的事件を参照・導入して物語世界に厚みや広がりを持たせようというのもしゃらくさい。しかし中盤以降のリリー・フランキーのすばらしさには涙を抑えられない。やはり映画俳優にとって最も重要なのは演技力などでは断じてないのだ。 (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 今結婚したい相手がいるのなら、是非その人と一緒にこの映画を観るべき。観ながら、隣の人となら乗り越えられると思うのなら結婚すべし。結婚式の宣誓よりも絶大な効果があります。 (地球発) | [投票(3)] |
★4 | この映画で複雑に絡み合い解きほぐせない様々な「煩わしさ」を、日ごろ「どうでもいい」「関係ない」「面倒くさい」などという言葉で逃げがちな自分にとっては、特に前半はかなり痛い映画でした。 [review] (くたー) | [投票(2)] |
★4 | 言葉による愛情表現によって初めて与えられる安心感と、一緒に居ると言うだけで与えられる安心感。夫婦のあり方を考えさせられ、見ているこっちの心が痛い。 (NAO) | [投票(2)] |
★4 | 決して“逃げない”映画。何層にも重なる人々の機微を絶妙に描き出している点が実に素晴らしい。過ぎ去る時間が残していった足音にも似た余韻が作品全体を包んでいくような、そんな映画特有の風がゆらりゆらりと吹いている。それも優しさを兼ね備えて。 (リヤン) | [投票(1)] |
★3 | 技巧的にもうまいが何よりも木村多江とリリー・フランキーの素晴らしさに尽きる。見事な傑作。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | だんだんジョン・カサヴェテスの域に達してきた。不安定さを描いているのに確かで手堅い演出。時代を織り込むところよりも、季節が織り込んであったことが印象に残った。(★3.5)
(グラント・リー・バッファロー) | [投票] |
★3 | いい映画とは思う。思うが、糞真面目にうんざりしてしまったのも確か。いつか、『渚のシンドバット』の、あの青い入り江のような場所へみんな帰ることが出来たら…と願っているが。 (淑) | [投票] |
★2 | 「これは映画だ」とか「これは映画ではない」といった言葉遊びは大っ嫌いなのだが、残念ながらこれは自分の観てきた映画の列に、あまり加える気がしない。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |
★2 | 世の諸悪対藝術という余りにもナイーブな対照をいまだに信じているとは滑稽至極。ほとんど宗教だ。助演陣の失礼なバカぶりが昼メロ調。 (寒山拾得) | [投票] |