★5 | その巧さが指摘できないほど巧い。実話ベースの映画としては硫黄島はもとより「チェンジリング」よりも上だと思う。マンデラという人物、フリーマンという役者、それに「グラン・トリノ」でつけた落とし前が、イーストウッドを更に進化させた。観客の評価はこの映画の政治的志向性を反映するだろうが、この映画は政治的なものとして見られることをまったく恐れてはいない。それは映画の力ではないか?私はそのことに感動する。 [review] (shiono) | [投票(11)] |
★5 | イーストウッドほど「暴力」の映画を撮り/演じ続けた人間は存在しない。その彼が示す「暴力」「復讐」の先のヴィジョン。暴力をめぐる彼の映画的思考はおそらく人類史上最高の深度・強度に達している。あけすけに希望を謳ってみせるこの映画の真実味はあくまでも(実話であることではなく)そこに由来する。 [review] (3819695) | [投票(10)] |
★5 | 生まれた瞬間、すでに古典になっているという恐るべき傑作。 [review] (林田乃丞) | [投票(9)] |
★5 | 「対立」から「和解」への「変化」を、ここまで素直にわかりやすくストレートに描きながら、エンターテイメントとして存分に楽しめる。イーストウッドの腕の確かさと、フリーマン、デイモンの勘所をおさえた演技。まさに円熟の境地と言ってもよい。 [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★5 | クリント・イーストウッドの映画が何故ここまで心に訴えかけるのか。それは彼が常に観客との一定の距離感を保てるからだと思う。 [review] (pinkmoon) | [投票(1)] |
★4 | 優れて計算高い男マンデラが、ラグビーW杯と自国チームを政治的に利用して、白黒一触即発の国民を一方向(対外敵)へと洗脳していくさまが、硬軟とり混ぜ巧みに描かれているわけだが、その権謀術数ぶりをセーフにしてしまうイーストウッドのバランス感覚のよさ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★4 | とても立派な映画だ。勿論傑作である。ただ立派過ぎて戸惑ってしまうというのが正直な感想でもある。22世紀の映画ファンがクリント・イーストウッドの最高作として『チェンジリング』ではなく本作を選ぶのでは、と危惧する。(大きなお世話ですが...。) [review] (ゑぎ) | [投票(7)] |
★4 | 確かに拍子抜けするほどひねりのない物語展開。イーストウッドが近作でみせたような偽悪的、露悪的なまでの強度の高い演出は嘘のように影をひそめている。しかし、それでもこれは観る者のエモーションを揺さぶる映画だ。 [review] (緑雨) | [投票(7)] |
★4 | 画面端に映るモーガンの国連演説が好ましく、何気ない扱いだから余計うれし恥ずかしい。秘書アッジョアも、車中でモーガンとスポーツ大臣のラグビー談義に巻き込まれるとすごいウンザリした顔をして、細やかな意匠の享しみを与えてくれる。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★4 | モーガン・フリーマンがすべて。几帳面さと弱さも実に伝わる。うますぎて他の配役は誰に替わったって同じような気がするくらい。 (らーふる当番) | [投票(2)] |
★4 | マンデラさんはすごい人だと思う。神様に近いね。 [review] (りゅうじん) | [投票(1)] |
★4 | あらすじからいえば、予定調和な話。しかしながら、映画ってのはそこに感動ってのをくっつけちまう。 [review] (代参の男) | [投票(1)] |
★4 | これほどまでに真っ直ぐ理想を語り、それは自らの人生によって深く裏打ちされていることに胸が熱くなる。映画で語られるマンデラの生き方はこの映画そのものの成り立ちとも深くリンクしているのだろう。 (TM) | [投票(1)] |
★4 | …で、今南アフリカってどうなのよ。 [review] (イリューダ) | [投票(1)] |
★3 | 加被虐に彩られた民族史を統べるポリティカルな手腕をSPの男達の融和描写で茶を濁す錯誤とダメチームの南ア代表が世界の頂点に立つ過程が何ら説得力ないお座なり感。愛すべき役者力を感じる一方救いがたき類型の惰性。寧ろ懐かしきイーストウッド節。 (けにろん) | [投票(10)] |
★3 | 実在の人物を役者が「演じ直す」ということのどうしようもない胡散臭さ。…なんて、そんなことを意識させられてしまうということは、やはりこの映画がどうしようもなく映画の外部に依存してしまっていることを証しているのではないか。 [review] (鷂) | [投票(6)] |
★3 | マンデラの政治的手腕には感服させられる。彼がヒトラーとは逆に、単一民族ではなく国民を一体化させるためにスポーツを利用したその聡明さが知れる。但しその事実と彼の言葉のみが「いい話」として理解されるだけであって、感動には残念ながら繋がらない。「漢」クリント・イーストウッドのパッションの限界か。 [review] (水那岐) | [投票(5)] |
★3 | コミュニケーションの勝利(10.2.11少し追記) [review] (SOAP) | [投票(4)] |
★3 | 実話ものだから仕方ないんだろうけど、あまりにストーリー性がなくてビックリする。映画として素晴らしいとは言えるが、そこまで面白いとは言えない煮え切らない一本。72/100 (たろ) | [投票(3)] |
★3 | ラグビーに限らずその国の代表が強ければ国はひとつにまとまりやすい。映画としてはだらだらと試合シーンを垂れ流し、スローモーションを多用し、マンデラが介入するシーンはごくわずか。融和政策に利用した、と言われても「そーか?」としか言いようがない出来栄え。 [review] (IN4MATION) | [投票(2)] |
★2 | 自らの映画性に足を掬われて自らの映画力を喚起できなかったBADイーストウッド映画 [review] (junojuna) | [投票(3)] |