★5 | 現地でそれを体験した人たちがかなり多くの割合で観客の中に立ち混じることを想定したプランニングでなければ本作は成功しない。キャスリーン・ビグローはそのことを知っていた。そして、そのためのファースト・プライオリティの設定が正しいゆえに彼女はアカデミー賞を獲った。 [review] (ジェリー) | [投票(4)] |
★5 | 冒頭に戦争は麻薬のようなものである、と字幕が出る。さて、何なのかい、と観客は構えてしまう。このことに拘泥してしまう。そのうちそんな言葉の意味も忘れるほどサスペンス(と言っていいのかな?)の連続が続く。目が画面にくぎ付けになる。秀作なのである。
[review] (セント) | [投票(3)] |
★4 | 「組」と称されるような固定スタッフを持たないビグローだが、果たしてこれはバリー・アクロイドの資質に適した題材だったか。『ユナイテッド93』などの実績もあるとは云え、やはりケン・ローチの撮影者という印象が強い。主人公の休暇シーン(トム・サイジェル撮影)との白々しいほどの対照はよく出ているが。 [review] (3819695) | [投票(8)] |
★4 | ただの中毒患者の話。そして悲しいくらい普通の男の話。
[review] (カルヤ) | [投票(7)] |
★4 | 任務(業務)と、生きる目的が一緒になっちゃったおっさんの、いつもの日常風景。たまたま場所がイラクで、たまたまお仕事が爆弾処理で、たまたまヘタ打ちゃ死ぬ、ってだけのお話。 [review] (ホッチkiss) | [投票(4)] |
★4 | 『ハード・ロッカー』がタイトルかと勘違いするくらい、流れ来る音楽は激しく強かったが、観終えた心象風景としては、さみしく物悲しい<いっそ戦争映画>。
[review] (G31) | [投票(4)] |
★4 | 人の行動は大きく分けて2パターンだというのを読んだことがある。マイナスをゼロにする行動とゼロをプラスにする行動。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★4 | 個々のエピソードは緊張感に溢れていて見応えあるけど、有機的な連関がないために緊張感のみで終わってしまっている。僕としてはそれはそれで楽しいのだけれど。 (ハム) | [投票(1)] |
★4 | 力強い作品。脚本が良い。“爆弾処理”に目をつけたのが成功の要因。ただ訴えるものの表現が少し弱い。演出は良かった。銃で標的を何時間も狙っているシーンは圧倒的で、緊張が解けたときは主人公と共にフーッと息を吐いた。 (KEI) | [投票(1)] |
★4 | エンターテイメントとしてしっかり作られている。舞台をイラクにしているだけに、「言葉が通じない人々。普通の人々の中にごくまれに普通の人の顔をしたテロリストがいる」中に放り込まれた兵士たちという設定をうまく生かしている。しかし…別にメッセージ映画でもなく、結局こういう映画でも変なヒーロー作って終わってしまうのね、感はぬぐえない。良くも悪くもマッチョ (SUM) | [投票(1)] |
★3 | これでアカデミーを取れるということは、イラク戦争によってアメリカが負った傷はよっぽど深いものという事だろう。 [review] (Master) | [投票(9)] |
★3 | 現在進行形の戦争に対し及び腰で、多くのメッセージを内包するかに見えつつ余りにスルーが目立ち斟酌が足りない。主人公をマッチョなカリスマにも設定しないので割り切った作りにもならない。中盤の砂漠のシークェンスも良いが狙いすぎであざとさギリギリ。 (けにろん) | [投票(7)] |
★3 | やっぱりそれはアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人の為の映画。「愛国心」という幻想に素直に自己を同一化出来なくなったアメリカ人の自己愛(自己憐憫)の行方。 [review] (鷂) | [投票(6)] |
★3 | この映画に描かれているのは「情報」であってドラマではない。戦場で職人技に従事する兵士の話だが、リアリズムに傾倒するあまり、ストーリーの芯が失われてしまっている。主役不在の映画は繰り返し見るには値しない。それにしても一見の価値はあるのだが。 [review] (shiono) | [投票(6)] |
★3 | 現在進行形のイラク戦争をモチーフにしながら、ただ単純にシーンを楽しめといわれても。 [review] (林田乃丞) | [投票(5)] |
★3 | 発汗とか唾液とか、体液への興味を充足させるアイテム(ストロー、カートリッジ)の強引な使い方がフェチを煽る所もあって、寄りがちな画面も生理的な興味と解せばCQBの誤魔化しとばかりは言えない。しかし雨樋を滴る水まで粘性を獲得するのは露悪的か。 (disjunctive) | [投票(4)] |
★3 | 「イラクにいる米兵爆弾処理班の映画をつくろう!でも2時間ずっと爆弾処理させるのも不自然だし・・・ストーリーはまぁ適当に引き伸ばして。。とにかく、爆弾処理のリアルさを撮りたいのよ、あたしゃ!」とでも言ってるかのよう。(ビグローが)65/100 [review] (たろ) | [投票(4)] |
★3 | 案外女脳の作品なのかも。正直あんまり「ちむどんどん」しなかった。 [review] (おーい粗茶) | [投票(3)] |
★3 | 「大人になると、大好きなものは少なくなるんだ」 [review] (ペンクロフ) | [投票(3)] |
★3 | ケン・ローチの下ではあんなに生々しかったキャメラがチャラけたシニカル系エンタメに変貌するのは、監督が自覚なしに戦争を愉しんでいるからではないかと疑う。美点は断片的たらざるを得ないイラク人たちの描写。最悪の接触の記録集になっている。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★3 | 客観的は良いことか 2011/4/30追記 [review] (Bunge) | [投票(2)] |
★2 | モノに重点が置かれ、人に興味を示さないのは確信的なのだろうが、爆弾処理という即物的なモノ対人の緊張の羅列が、時間経過とともに見る側の恐怖心を麻痺させる。しかも、本来、恐怖の根源であるはずの人対人の戦場心理の緊張と葛藤は皆無。空疎な脚本が元凶。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★1 | 戦場は人間のエモーショナルな側面がもっとも剥き出しにさせられる場だと言うのに、かくもドラマに富んだステージで、戦争映画マニアしか楽しめない作品を作ってしまう作家性というのは正直恥ずかしい。ストーリーらしきものは二の次のこの話を、爆風に吹き飛ばされるシーンの迫力のみで繋ぐ撮り方は心底下世話としか思えなかった。 [review] (水那岐) | [投票(1)] |