★5 | 無声映画のようなスラップスティック演技。機関銃のような会話劇。シネマスコープの幅いっぱいを使った構図。常にスペースに人が入っては次のスペースを生んでゆく動きの淀みなさ。相矛盾する要素が一つの器に渾然と融けあい揺るぎない統一体が創られている。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | モーリン・オハラがウォルター・ブレナンの癖の真似をしたのに笑える。映像美から内容まで最高の一言。 (ドワイト・アイゼンハワー三世) | [投票] |
★5 | 始めはコメディなのかと思えるような展開だが、いつの間にか年をとっていって、しみじみとする。 (ジークフリート) | [投票] |
★4 | フォードにとっては『太陽は光輝く』や『捜索者』に挟まれるかたちで本作があるわけで、充実期の作品と云えるのだが、なんとも力を抜いた、『静かなる男』のあの幸福をもう一度、といった作品になっている。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | 夫婦愛、師弟愛を描かせてもフォード監督はしみじみとさせてくれる。黒澤監督の遺作である「まあだだよ」がオーバーラップした。 (タモリ) | [投票(1)] |
★4 | 自衛隊時代、私にも大好きな助教さんがいました。 (りかちゅ) | [投票(1)] |
★4 | 21世紀のいま観ると公開当時の思惑とは別に、20世紀の前半史においてウェストポイントが、愛国と忠誠という呪文で合衆国の若者の生死を司る亡霊製造工場であったことがよくわかる。軍人のカラ元気で押し切らず、感傷に訴えるところにフォードの老愁と良心が滲む。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 豪快に皿を割るパワー、一言も喋らないオハラという極端なキャラ描写が楽しい序盤が結果的には一番良かった。それなりに感傷を誘う場面はあるものの、物語に思い入れを抱ける要素は絶無。彼らが生きた時代の価値観と、現代のそれとの隔絶ばかりを感じる。 (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★3 | 回想形式はやはり映画には向いてないのじゃないか。画面から「現在進行形」が失われるかに見える。それでも前半のとくに夫婦の馴れ初めのコント的とも言える極端な演出などは見物ではあれど、あるタイミングからそれも目に見えて失速、後半はアクション演出家ジョン・フォードがそんな画面の停滞に懸命にあらがっていたようにも見えた。 (鷂) | [投票(2)] |
★3 | 溺れるシーン好き、死の描写、以降の描写。雪や訪問の辺り、なんて言えばいいのか、その描写の間というか空間に惹かれる。歳をとったら再見しようかな。
(モノリス砥石) | [投票(2)] |
★3 | フォードの懐旧的情緒は敬愛するに足るし、外様パワーを囲む一家の醸すアンサンブルの良さは否定したくもないが、題材が題材。第2次大戦に対する愛国主義的盲信ぶりには、どうしたって退いた姿勢でしか見ることはできない。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 卒業生たちの行列(長い灰色の線)を眺め見送る。玄関へ出て、通りを去っていく人々を見送る。見事な構図で捉えられた、廊下の奥で妻の手の動きが止まる。繰り返される「見送る」という動作。人が来て、人が去っていく。それを見送る人々。そこには豊かなエモーションが宿っている。正直、フォードの中では特に愛着のある映画というわけではないが、最後の死者との慎ましいカットバック(たったの2カット!)で涙してしまう。3.5 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | プロパガンダ映画が全てつまらないとは思ってないがジョン・フォードの傑作を知っている身としては辛い出来。コメディ部分はその方向に才能が余り無い事を示しているし、ドラマも映画の目的の前に霞んでしまっている。 [review] (t3b) | [投票(1)] |
★3 | 「だからどうなんだ?」って感じ。“ウェスト・ポイント”に入る前の兵士達に向けて上映している横から「どんなものを上映しているんだ?」と見てしまったような気持ちになった。 (TO−Y) | [投票(1)] |
★3 | 野卑と高潔をあわせ持つタイロン・パワーはまさに適役。枯淡のナショナリズムはいかにもアメリカ人の好きそうな美談だな。 (黒魔羅) | [投票(1)] |
★3 | 子供の頃観て、長い長い人生の重みを感じてかその晩うなされました。最近久しぶりに観ましたが、子供の頃の自分が何に感銘を受けたのかさっぱりわかりませんでした。 (カレルレン) | [投票] |
★3 | タイロン・パワーは大根役者だと思うが、この作品は脇役陣がいい。 (丹下左膳) | [投票] |
★2 | ドリフ以下のコント連発が無残で定跡通りの感慨が退屈。「凡庸」。 (寒山拾得) | [投票] |