★5 | 『ヒーローショー』と私のリアル、ふたつのリアル。 [review] (林田乃丞) | [投票(8)] |
★5 | 暴走と空回りの末に去来する無力感。この「何もなさ」への帰結は、時代の生ぬるい甘やかしに無自覚に甘え、いつまでも立ち位置定まらぬ、もうガキとは呼べない平成のガキどもへの警鐘なのだ。今どきの若者たちを支配する空疎を、おせっかいにも井筒は憂いているのだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(8)] |
★5 | この映画の夜は暗闇ばかり。その闇が若者のどん詰まり感と行き場のなささを象徴している。このヒリヒリするような焦燥感が実に胸くそ悪いのだがそれがリアル。 [review] (すやすや) | [投票(3)] |
★5 | 些細なリアリズムの積み重ねによるミクロな小競り合い。そのド本気の錯綜だけでも見応えはあるが、混沌と拡散の果てに、そこには留まらない俯瞰的な時代観のようなものが現出してくる。『ガキ帝国』への本家帰り。そして、後藤淳平の想外の役者力。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 井筒和幸の得意とするチンピラ群像劇でありながら、今までにない厳しさが全編を貫く。若者の暴力のエネルギーを肯定的に描き続けてきたこの監督が、突如としてこのような作品を突きつけてきたことが、僕には驚愕だった。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(8)] |
★4 | 二〇一〇年日本のシネスコ暴力映画その一。終わってる感・人生詰んでる感が凄まじい。青年のひとり暮らしの部屋も深夜の地方コンビニも大学の学生食堂もあらゆる風景が行き詰まって息詰まって。脳の線が切れた若者たちの自滅的な暴力連鎖もデッドエンドに吹き溜るばかりでまるで生命のきらめきを反映しない。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★4 | 「孤族の国」の物語。肥大化しながら行き場を失った自意識の掃きだめで、一瞬暴発する「俺を見ろ!」という叫びの矛先の狂いが人生を殺す。夢とその残骸が氾濫し、つながりの方法を様々に獲得しながらつながりが崩壊している、これはまことに現代日本的なテーゼである。極めて不愉快だが実にリアル。この無為な暴力連鎖物語は対岸の火事ではない。私たちは覚悟を問われている。 [review] (DSCH) | [投票(4)] |
★4 | 暴力をどう撮るかは、文化の違い。欧米にはホラーと拳銃がありますが、日本にはヤンキーがいます。土を掘るユンボもあります。 [review] (まー) | [投票(4)] |
★4 | 個人的にはキレキレサーファー兄弟のイカれた報復姿をもっと見たかったし、ユンボおやじの憎々しいまでのゆすりテクに翻弄される議員の息子達をバキバキに描いて欲しかった。ただ、圧巻のリンチが余韻冷めやらぬうち突入するメロウな後半戦こそが若者・そして現代社会が内包する矛盾点を曝け出していると思う。 [review] (クワドラAS) | [投票(4)] |
★4 | 井筒作品にみる、無軌道と無気力の違い [review] (田邉 晴彦) | [投票(3)] |
★4 | 井筒は何で素人で撮るのがこんなに上手いのだろう。練られたホンも上等でいいブラックジョーク満載。真夜中にクルマで仇を探すときの唱和「真っ黒クロスケ出ておいで」が好き。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | 前半、「事件」が起きるまでの展開はテンポも抜群に良く、軽妙なノリで引き込む。突如ブラックに暗転するあたりも含め、タランティーノかコーエン兄弟かと思わせるくらい。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★4 | 愚者ならぬ語り手には愚者の処遇がわからない。社会化する私闘の加速感は、愚者を扱いかねるゆえに頓挫する。勝ち組の後ろめたさが、愚者に対する決定的な行為をためらわせる。愚者はその配慮に負の意味で聖別された自分を見出し高揚する。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | 肉体的にも精神的にも痛ーい作品。と同時に、最近実生活で痛めつけられる機会が少ないことを実感。いや、痛くないのではなく痛みに気付かないふりしてるだけなのでは?とも思う。みなさんは素直に痛んでますか? [review] (パグのしっぽ) | [投票(1)] |
★3 | ウンコヤンキー蔓延る世間にカチコミ。批評の法度を破って書くが、かつて不幸にして失われた命の責任を背負い続けて映画を撮る監督ゆえの、実感を伴った命の重さ、その生々しい手触りが確かにあると感じる。冷酷のようで愛情を秘めた力作。でもおっかないのでもう観ません。 (ペンクロフ) | [投票(2)] |
★3 | まさしく現代に甦るATG!こんなのを作る人がいるってだけでなんか嬉しくなります。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | 狙い通りかもしれんが、ジャルジャル二人の見方が変わる。コントの力。 (らーふる当番) | [投票] |
★3 | 井筒和幸はどうしても『パッチギ』から離れられないらしい。 [review] (chokobo) | [投票] |
★3 | 井筒監督は陰湿な人間関係が大嫌いだから、精神をいたぶる軟弱な苛めを描かない。だから、外見と内面が見事に一致した単細胞青年が量産される。撮影スタジオのような昭和の熱気は大きな魅力だが、細部に丁寧さを欠く脚本に不満も多い。 [review] (shiono) | [投票] |
★3 | あふれるような負のパワーはすごいが自分の趣味とは合わない。なんだか「マジメに物事考えんとおったらこうなんのやで」と、ある種の「自己責任」論を説かれているようでもあった。 [review] (シーチキン) | [投票] |
★2 | ヤンチャが行き過ぎた若者達のケチな復讐合戦が行き着く所まで行く事件のリアルな再現フィルムみたいな感じ。面白いと言えば面白い。 (考古黒Gr) | [投票] |
★1 | 「グラントリノ」にすごく衝撃を受け、同じような映画を撮りたいが、「パクった」と言われるのが怖いので、そこそこ味付けして自分で考えたようにしてみました・・的な映画ですね。つまんね。 (river) | [投票] |
★1 | こんな胸糞悪い映画は初めて。借りパクにも度が過ぎますよ。監督。 [review] (Soul Driver) | [投票] |