あの夏の子供たち (2009/仏)
Le père de mes enfants
The Father of My Children
あらすじ | 映画製作会社を経営するプロデューサーのカンヴェル(ルイ・ドー・ド・ランクザン)は、制作進行中の作品を複数かかえ片時も携帯電話が手放せないほど仕事に追われていた。その一方、彼は思春期の長女クレマンス(アリス・ド・ランクザン)、お茶目な次女ヴァランティーヌ(アリス・ゴーティエ)、まだ幼い末っ子ビリー(マネル・ドリス)の3人の娘、そして愛妻シルヴィア(キアラ・カゼッリ)との生活にも最大限の愛情を注いでいた。そんな一家を突然の不幸が襲う。資金繰りが悪化し経営に行き詰ったカンヴェルが、自ら命を絶ってしまったのだ。2009年カンヌ国際映画祭《ある視点部門》審査員特別賞(110分/ヴィスタサイズ) (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | ジョナサン・リッチマン“Egyptian Reggae”で始まるタイトルバックからすでに傑作。「移動」と「会話」の映画だ。人間を描くとは、その不在を描くとは、つまりこういうことだ。全人物の全所作が愛おしい。とりわけアリス・ゴーティエの躍動は永遠に記憶に留めたい。人生はかくも厳しく、かくも勝手に前進する! (3819695) | [投票] |
★4 | 生きている人は動き、進む。役割が変化しても、誰かが動きを止めても、動く。人を追うように撮ったこの作品は、丁寧で真摯的。彼等の暮らしがそこにあった。 (あちこ) | [投票(1)] |
★3 | 観ているこちらも「この時間がずっと続いてほしい」と思える幸福感に充ちた家族の光景。末娘と次女が父と一緒になって発散する溌剌としたエネルギー。父の映画製作と同じく、本作自体も多忙で活発なリズムを刻む。時間を追い、時間に追われて進む人生。 [review] (煽尼采) | [投票(2)] |
★3 | まるで「停止」を恐れるかのように、めまぐるしく「移動」が繰り返され人から人へと伝播する。「移動」の欠損こそが死の象徴なのだ。夫から妻や長女に引き継がれる生の息吹。良くも悪くもゴダール、トリュフォーの残滓に溢れたヌーベルヴァーグの正統的子孫。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | この映画には2度驚かされた。一つ目は物語の中程の(それまで主人公の)自殺であり、もう一つはラストにあの名曲が流れてきたことだ。そもそも、この作品には2つの視点があり、どちらの視点で観るべきか迷ったのだが・・・、 [review] (KEI) | [投票] |
★3 | 残念ながらこの映画から何かを読み解くことが出来ず、「なんだか気の毒な物語」という印象だけが残った。疲れているのかも知れない。ところで、劇中歌として「さらばシベリア鉄道」とそっくりな歌が流れているが、John Leyton の "Johnny Remember Me" という曲らしい。邦題はかなり内容と乖離している気がする。あと、みんなタバコ吸いすぎ。見ていて気持ちが悪くなった。 (サイモン64) | [投票] |
5点 | 1人 | * |
4点 | 3人 | *** |
3点 | 8人 | ******** |
2点 | 1人 | * |
1点 | 0人 | |
計 | 13人 | 平均 ★3.3(* = 1) |
[この映画が好きな人]