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日本の悲劇 (1953/)

製作小出孝 / 桑田良太郎
監督木下惠介
脚本木下惠介
撮影楠田浩之
美術中村公彦
音楽木下忠司
出演望月優子 / 桂木洋子 / 田浦正巳 / 佐田啓二 / 高橋貞二 / 上原謙 / 高杉早苗
あらすじ昭和28年、敗戦の荒廃から立ち直りつつも、日本社会はまだ騒然としていた。戦争で夫を亡くした春子(望月優子)は、二人の幼い子供をかかえ終戦の混乱の中を、かつぎ屋や飲み屋の女給として働きながら懸命に生き抜き、今は洋裁で生計を立てていた。そんな春子の唯一の生きがいは、成長して英語の私塾に通う歌子(桂木洋子)と、東京の大学で医師を目指して勉強する清一(田浦正巳)だけだった。しかし、母の生き様に反発する歌子は、妻(高杉早苗)のある英語教師赤沢(上原謙)の気を引きトラブルを起こし、息子の清一は資産家の医師の家に養子に行くために籍を抜いて欲しいと言いだすのだった。(116分/白黒) (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全10 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5元祖松竹ヌーヴェルヴァーグ。ざらついた撮影、ワンシーン・ワンカットの連発、唐突な回想、音声のカットなど、実に斬新。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4何ともやりきれない後味が残りました [review] (TM(H19.1加入))[投票(1)]
★4気を引き締めて見てほしい怖い映画。我々の心の底をのぞかれたよう。 (ジェリー)[投票(1)]
★4器量に主体性を奪われ投げやりになる桂木洋子に比して望月優子には体を許せば何とかなる気安さがあり、絶望の担い手としては軽すぎる。無能力の直視に耐え切れないために動物化に走る上原謙の工芸的な思考回路はホラーだ。 [review] (disjunctive)[投票]
★4本当に辛気臭くて救いようが無い位に暗い話だし、ニュース映像の挿入とかちょっとあざとい感じだが、そのニュース映像の使い方とか、過去と現在を交錯させてエピソードを丁寧に積み重ねていく演出とか、やっぱり上手くて実に壮絶な作品。['07.11.10ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (直人)[投票]
★4ニュース映像やフラッシュバックといったテクニックもあざとくなく、カメラワークも冴えて、とにかく映像がいつまでも心に残る。 (檸檬)[投票]
★4ニュース映像を多用したメッセージ性の「うざったさ」や桂木洋子田浦正巳が導く作り過ぎの悲劇性を非難したくなる。しかし木下恵介の渾身の気合が感じられる力のある映画だ。特に無音の回想シーンには息を呑む。木下は時折このような映画の呼吸を現出させるから侮れない。高橋貞二高杉早苗もヒリヒリした雰囲気を良く出している。 (ゑぎ)[投票]
★4木下恵介にしてはえらい重い作品です。望月優子が素晴らしかった。 (kenichi)[投票]
★3ああいう母親は嫌いだけど、子供も子供だわなあ。効果音のないアフレコの独特の雰囲気。 (熱田海之)[投票(1)]
★2あたかも昭和28年という時代を鳥瞰するかのような立ち位置で映画を作りながら、描かれているのはどの時代にも起こりうる世代間ギャップでしかなく、そのアプローチがあまりにも大仰な分、かえって悲劇は時代性と意義を失い、といって普遍と呼ぶには底が浅い。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
Ratings
5点1人*
4点9人*********
3点4人****
2点1人*
1点0人
15人平均 ★3.7(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
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