★4 | 特ダネを狙うテレビマンの利己心と、自説の実証が目的化する心理学者の陶酔感。実はこの物語の先か読めないサスペンスの高揚は、「事件」すら嬉々として消費してしまう大衆、すなわち我々観客のエゴの実証にあると気づいたときの後ろめたさ。意地の悪い映画だ。
(ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 韓国映画の描く闇とエゴの禍々しさは一級品。 [review] (おーい粗茶) | [投票(3)] |
★4 | 犯罪事件の実録物は、かつては日本映画の得意技であったが、近年は韓国にお株を奪われている。本作も秀作。緊張感が全編を覆っている。系譜は海の向こうで引き継がれている。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |
★4 | 思いがけない力作でした。熱くなりもせず、かといって冷静すぎず不可解な少年たちの失踪事件を家族の立場から、そして恐らく架空なんだろうが、マスコミ扇動者、大ぼら吹き大学教授を巻き込んでこの物語は混沌化する。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | ゴミ浚いにモリコーネのような大仰な劇伴をかけてしまうかけ違いには、愁訴が内省に対する反発として現れるような野蛮が感ぜられる。事件のわからなさが、予測しがたい人の行動と展開のスペクタクルに接続してしまうように。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | ストロボの閃光と大量のシャッター音が剥き出しの骸骨に浴びせられる。この尊厳の無さはつまり、神の不在である。そこに立ち現れる荒涼とした風景は、感情移入を拒み、人間の業そのものを浮き彫りにする。そして死者と遺族をゆっくりと蝕んでいくのは「時間」である。 (まー) | [投票(1)] |
★3 | 邦題から推測される「事件に迫るサスペンス」の様なものは無く、実際にあったろう家族の悲しみと、恐らくフィクションなのであろう周囲の人間の醜さを、そこそこ描いている作品で… ★2.9点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |