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儀式 (1971/)

製作葛井欣士朗 / 山口卓治
監督大島渚
脚本田村孟 / 佐々木守 / 大島渚
撮影成島東一郎
美術戸田重昌
音楽武満徹
出演河原崎建三 / 中村敦夫 / 佐藤慶 / 小山明子 / 賀来敦子 / 渡辺文雄 / 戸浦六宏 / 小松方正 / 乙羽信子 / 殿山泰司 / 原知佐子 / 河原崎しづ江 / 小沢栄太郎
あらすじ桜田満洲男(河原崎健三)は、兄の輝道(中村敦夫)から「テルミチシス」という電報を受け取った。電報の発信地へ急ぎ向かう満洲男は、彼が育った地方の旧家・桜田家のことを思い出していた。終戦後戦犯指定を受けながら、それでもなお桜田家に絶対的権威として君臨していた祖父・一臣(佐藤慶)と、一臣に「支配」されている一家の人々の姿を…。彼らの姿を通して、封建日本の天皇制国家・家父長制度を支えてきた「儀式」、そして戦後日本にも巣食うその残滓が描き出される。当初大島渚監督は、タイトルを『日本帝国主義』にしようかとも考えていたという。[122分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票(1)]
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全32 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5この作品、抽象的に描ききった印象なのは、国家というのを取り扱ったから保険で抽象をいれたからであろう。が、しかしそこは大島渚。抽象でありながら中傷的にも描き、戦争総括を先送り対処法で乗り切る国家の問題点を的確に鋭く突いた力作、であり儀式。 [review] (ジャイアント白田)[投票(5)]
★5儀式の様式美と、様式に忠実すぎるが故の滑稽さ。不条理劇として演じられる「美しい国」。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★5テーマ自体は深刻で重苦しいものであるにもかかわらず、なぜか不条理なコントを見ているような妙な気分にさせられる。花嫁の来ない結婚式のシーンはその極み。こんな奇妙な映画を堂々と撮ってしまえる大島渚は凄い。 (太陽と戦慄)[投票(4)]
★5家父長制度に対する大島的な解釈だが、完成度の高い作りになっていると思う。この頃の映像も見事で、芸術性も高いと思う。 (chokobo)[投票(2)]
★4死をもってさえ止められぬ永遠の現在進行形、『儀式』はいまも終わらない。 [review] (町田)[投票(4)]
★4桜田家という制度の中で淡々と続く儀式。戦後の価値の混乱期と共に成長する子供達は儀式と血統を嘲笑しながらも制度の重圧に埋もれていく。戦後25年、大島の節目。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
★4こうして死に損ないの政治屋とサイレント・マジョリティだけが生き残った。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4「儀式」という空虚なものについて。 [review] (KEI)[投票(1)]
★4この大島渚には参った。例えば佐藤慶が老け役をしたり、河原崎建三 が高校生を演じるなどは滑稽の極みなのだが、その彼らが恐ろしいほど素晴らしい演技、存在感を示し、2時間強を一気に魅せてしまうのだから困ったものだ。 (ナム太郎)[投票(1)]
★4な、な、なんでしょうか? [review] (よちゃく)[投票(1)]
★4右翼も左翼も居る中で特にいがみ合うこともなく彼らにしか通じない共通言語で何となく「なあなあ」に焦点をぼやけさせて来たこの国の縮図。その象徴が『儀式』。いまだ出口は見つからないままだ。 (マッツァ)[投票(1)]
★4これは傑作。やっぱり撮影者の力は大きいのだが、いろいろと充実した力、波動のようなものが上手く結実したのだろう。冒頭は電話をする河原崎健三。空港か。賀来敦子もいる。ゆったりとしたズーミング。 [review] (ゑぎ)[投票]
★3「一番大事な人を欠いた結婚式」と「一番大事な人への敬意を欠いた葬式」を描くことで、大島渚は日本の儀式をとことん破壊した。[Video] (Yasu)[投票(3)]
★3儀式を通じて求心力を更新し続ける共同体のいやらしさが徹底的にあぶりだされる。そのとき大島渚のとった方法は「禁じ手」である。なぜなら登場人物の「過剰な」振る舞いが、儀式の「過剰さ」を告発するからだ。表現倫理を侵犯した大島渚の心の痛みが伝わってくる。 (ジェリー)[投票(1)]
★3既存の価値観を破壊しようという意図はわかるが展開が唐突すぎてついていけない (TOMIMORI)[投票]
★3なぜにここまでえげつない描写だけで構成しなきゃならんのか。観終わった感想としても「えげつなかった」としか言いようがない。 ()[投票]
★3主人公が這いつくばって地面に耳をくっつけ、何かの声を聞こうとする。『ラストエンペラー』にも同じようなシーン(紫禁城の中から外の民衆の声を聞こうとする)があったが、ベルドルッチ監督は意識やってたのか? (ジョー・チップ)[投票]
★2例えば『ゴッドファーザー』のように深く濃密な世界が映し出されていれば結婚式から始まる各儀式も存在感をもつが、本作のように図式的な骨組みだけを見せられると興醒めしてしまう。「儀式」が象徴する「戦後社会」を撃つ以前に、大島渚による儀式の描き方が硬直的(すなわち「儀式的」)だから、思想をたぶらかしたお遊戯にしか見えない。(★2.5) (グラント・リー・バッファロー)[投票(3)]
★2人間ってのは、たいてい同じようなことを考えるものなのかなあ。 [review] (G31)[投票(2)]
★2成島東一郎武満徹といったスタッフの顔ぶれに期待したが、なんせ気色悪い。大島渚が思う存分やりきった感は出ている。 (檸檬)[投票(1)]
★2佐藤慶の怪演は忘れ難い。しかし一種の恐怖譚としての家父長制日本批判は、微温的で真の戦慄には至りようもない。クーデターを目論む青年警官、花嫁なしに強行される結婚式、みな想像の上の貧弱なカリカチュアに過ぎない。 (水那岐)[投票(1)]
Ratings
5点10人**********
4点21人*********************
3点12人************
2点9人*********
1点1人*
53人平均 ★3.6(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
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