★5 | 僕にとって危険な映画です。最初の2つの挿話。何気なく人を殺戮するその小気味よさ。ほとんどの人間が現代を我慢してかろうじて生きながらえている中、スクリーンでは幻想よろしく、大物小物問わない悪人たちが拳銃の弾に、ばったばったと倒れて行く、、。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★5 | 人が事に及ぶに当然あるであろう葛藤や躊躇は描かず、状況や空気を丁寧に描くことで演繹的にアプローチするのだが、結果、非情緒的なのに惻惻とした慈しみが横溢している。特に第3話が傑出し、大陸を流浪するチャオ・タオで締めるラストは荘厳である。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 誤解を恐れずに書けば、持たぬ者や、虐げられた者にとって、暴力は最後に残された自己救済のための武器である。ただし、それは自爆による現状破壊でしかなく、負としての救いしかもたらさない。それでも、その隘路を歩まざるを得なかった者たちの話である。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 語り手の資質にとって異質なものが表現されるとき、現象は記号じみてくる。この偽物感は、本編の方にも、俗物が背伸びしてインテリを装うかのような気まずい感覚をもたらしかねない。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★3 | 「行こう!」「どこへ?」「えー・・・。行けるところへ」 [review] (G31) | [投票] |
★3 | いつになく性急なカッティングと被写界深度の浅さ。唐突な「行動」はたくさん見られても、アクション(=運動)の驚きや官能性はほとんど感じられない。冒頭からして、人を殺すのにそんなカットを分ける必要があるのだろうか。運動で物語を紡いでいく感覚が抜けている。確かに無感情なハードボイルドではあるが、これでは活劇にならない。初の失敗作ではなかろうか。強いて言うなら4話目が一番気に入った。 (赤い戦車) | [投票] |