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この国の空 (2015/)

[Drama/War/Romance]
製作森重晃
監督荒井晴彦
脚本荒井晴彦
原作高井有一
撮影川上皓市
美術松宮敏之
音楽下田逸郎
出演二階堂ふみ / 長谷川博己 / 工藤夕貴 / 富田靖子 / 利重剛 / 上田耕一 / 奥田瑛二 / 石橋蓮司
あらすじ昭和20年、空襲が続く東京の杉並。まだ焼けずに近隣住人が肩を寄せ合うように暮らす一角があった。若い男は戦場へ送られ、子供は地方へ疎開し街は女と老人ばかりだ。焼け出された伯母(富田靖子)に転がり込まれ、ぎくしゃくする母(工藤夕貴)と女三人暮らしの里子(二階堂ふみ)一家にとって、妻子を疎開させ一人住まいの38歳の隣人、市毛(長谷川博己)は何かと頼りになる存在だった。そして19歳の里子には、異性を感じる唯一の「男」でもあった。日夜、空襲の恐怖にさらされる若い娘と、自爆あるのみの召集を恐れる中年男。死と隣り合わせの二人が互いに求め合うのは必然だった。脚本家荒井晴彦の18年ぶりの監督第2作。(130分) (ぽんしゅう)[投票]
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全6 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5戦争終期の昭和20年。市井の人たちはどう毎日を生きていたのであろうか。空襲に明け暮れ、街に老人と女しかいなくなっている。子供の声も聞こえない。食料もだんだんと途絶えてくる。そんな時代のある若き女性の胸の内を開けてみれば、、。 [review] (セント)[投票(3)]
★5一貫して重低音で流れ続けるような戦時下の抑圧。こういう演出は制圧的な統御下でしか為し得ぬものに思える。声を押し殺したパッションの臨界域での発露は綺麗ごとじゃない。ど真ん中を射るモノローグ「私の戦争」。夕貴靖子が醸す女の性も切ない。 (けにろん)[投票(2)]
★5母べえ』とセットで観てほしい作品。こっちの方は、観ていて生きている心地がしない。95/100 (たろ)[投票]
★4男と子供が消え精気をなくした街に降りそそぐ爆弾は、とどめを刺すように残された女を焼き尽くす。二階堂ふみの抑揚のない女言葉の口跡が諦観の日常に艶めかしく響く。抑圧された生命の証であるエロスが、生き物が生き続ける欲望となって暴発するのは必然。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
★4防空壕や菜園の糞壺、庭の鶏など豊かな細部が丹精な撮影で捉えられ、大道具小道具劇場の趣がありまるで美術館のよう。この細かさが描写にリズムを生んでいる。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
★4招集の恐怖に揺れ動く繊細な長谷川のエロ顔に素直クールという女のエキセンな生き様をいかに結合させるか。ロマンスの難解な衝動が社会変動と同調している意匠なのだが、戦中戦後を相対化する謎のてよだわ言葉はむしろ宇宙を逆侵略し始める。 (disjunctive)[投票(2)]
Ratings
5点4人****
4点6人******
3点5人*****
2点0人
1点0人
15人平均 ★3.9(* = 1)

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