★5 | ナルセの寡黙な人となりを想うにつけ、ヤルセナキオの男女関係はある種ファンサービスで、本当に描きたかったのは本作なんじゃないのかなと思う。同じ絶望を描いてもラース・フォン・トリアーもハケネもこの渋味には決して至るまい(含『愛と希望の街』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 子供に対して残酷なまでに冷淡だが、<これは、僕たちの社会が子供に対して実際に行なっていることである>という可能性、の提示だろう。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★4 | 子供であろうと関係ない。やはり成瀬の主人公たる男と女は寄り添い合って歩くのだ。「もううちには帰りたくない」と云い交わしながら大沢健三郎と一木双葉が海辺を歩く場面の悲痛な美しさは『夫婦』の杉葉子・上原謙、『山の音』の原節子・山村聰、『乱れる』の高峰秀子・加山雄三のそれに決して劣らない。 (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 成瀬にしては珍しい製作を兼ねた子供もの。子供から見た大人の姿を丁寧に描いている。
子供を捨てる母親への哀憎。宿屋を営む母親への異母兄弟を見てからの不信感等、二人の子供の大きな世界がだんだん狭まってくる歪みが良く現れている。 [review] (セント) | [投票(1)] |
★4 | 当時の空気がリアルに感じられて興味深い。
秀男の"づら"と"じゃん"の使い方が妙にクセになる。
[review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | これはやっぱり叙情的な恋物語なのだ。しかも、とびきりの成瀬流の。急激に変わり行く銀座界隈と、子供たちの環境の変化が、お決まりではあるが非の打ち所なく共鳴しあう。路地裏描写のうまさは成瀬巳喜男は日本一。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | 銀座四丁目。乙羽信子と大沢健三郎(小学6年生)が信州上田から出てきた場面。公園の横を通って歩く。橋のところで踊りの稽古へ行く(から帰る?)女の子-順子(小学4年生)に会う。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | 心に残るラストってこういうの。そこへのもっていきかた、さすが成瀬巳喜男だなと思う。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 信州の方言ってこんな風なの?(06・2・23) [review] (山本美容室) | [投票] |
★4 | 成瀬巳喜男にしては珍しく子どもが主役の映画。子役の二人が初々しい。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu) | [投票] |
★3 | 何もかもが中途半端な印象。母親役は、別に乙羽信子じゃなくても良い。淡島千景とかでも。藤間紫が好演。藤原釜足、賀原夏子の夫婦が面白い。子役2人(大沢、一木)が初々しいが、大沢健三郎はつみきみほに似てる。['08.10.3新文芸坐] (直人) | [投票] |
★3 | 子供を描くとき、大人の視点で計算した世界に配置されただけの子供は実に分かりやすく大人にとって都合が良い。この子供たちもやはり、大人の男女の悲喜交々を引き立たせるために成瀬巳喜男の頭の中で準備された一つの素材にしか見えない。 (ぽんしゅう) | [投票] |