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海よりもまだ深く (2016/)

[Drama/Comedy]
製作代情明彦 / 田口聖
監督是枝裕和
脚本是枝裕和
原案是枝裕和
撮影山崎裕
美術三ツ松けいこ
音楽ハナレグミ
衣装黒澤和子
出演阿部寛 / 真木よう子 / 小林聡美 / リリー・フランキー / 池松壮亮 / 吉澤太陽 / 橋爪功 / 樹木希林
あらすじ良多(阿部寛)は作家として昔文学賞をとってはいたが、次回作を書こうとして果たせず興信所勤めを続けている。生来のギャンブル好きが災いして宵越しの金は残さず、老母・淑子(樹木希林)や姉・千奈津(小林聡美)に金をせびる毎日であった。そんな彼に愛想を尽かして元妻・響子(真木よう子)はとうに彼の元を去り、息子・真吾(吉澤太陽)の養育費を出させる時以外は、接触を持とうとはしなくなっていた。しかし家族の絆を最低限持っていたい良多は、一ヶ月一度ながら真吾と逢える機会にはサービスを心掛けるのだった。そして台風の日、面会の機会がやって来る。〔117分〕 (水那岐)[投票]
Comments
全21 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5どこにでもいそうな市井の男である。ちょっと才能があったが、うだつの上がらない作家崩れである。家庭を壊してしまったというのはすべて自分の成せる業である。今は別れた家族との月一の逢瀬が唯一の楽しみである。 [review] (セント)[投票(5)]
★5どうしようもないダメな男だなあと思いながらも、「まあ、何かの役には立っているか」とつい受け入れてしまう。そういう人生の優しさをしみじみと描いた良質な映画。『歩いても 歩いても』の続編というか姉妹編というくらい雰囲気はよく似ている。 [review] (シーチキン)[投票(4)]
★5昭和チックな暮らしを送る母は何かを諦めてきた。昭和の男と暮らしてきた元妻はその男を諦めざるを得なかった。男は過去にひきずられ、何も諦めきれないできた。三人を軸に、それぞれの哀しみや密かな葛藤を、うまいセリフと「小道具」で魅せる今回の是枝裕和作には「参りました」と言わざるを得ない。 [review] (jollyjoker)[投票(4)]
★5前妻のことも小説を書き続けることも諦めきれないせいで幸せになれない男とその母の物語。台詞に名言・金言が多いが会話の多くに「アレ」が多用されていて笑える。「(カレーうどんに)グリーンピース入れたら? 色、アレするし」とか笑 「三回言うと嘘臭い」も笑える。台風の夜にラジオで聴く「別れの予感」もいい感じ。 [review] (IN4MATION)[投票]
★4母息子とか嫁姑といった家族間の感情の機微や軋轢を細緻リアリズムを折に触れ挿入し描くという点に於いて最早名人芸の域に達している。ただ名人芸すぎて観る側のハードルも上がっちまうのだ。本当の痛さや本当の苦しさ未満の世界に安寧に耽溺してるのは危険。 (けにろん)[投票(6)]
★4家族の崩壊、そしてreborn(再生、復活)の物語は昔からあったが、最近とみに多くないか。それは昔より皆が未来に希望が持てないからだろうか。それはともかく、 [review] (KEI)[投票(3)]
★4確かにプリプロダクションにおける設計もよく出来ていたのだろうと思わせるが、それ以上に画面でよく見せる。例えば、閉所に図体の大きい男を投入するというアイデアなんかも、ま云ってみれば、ありきたりだと思うのだが、 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
★4夢についての物語ではあるが、すでに子供に夢を託そうとしている大人ではなく、主人公のように自分の夢を捨てきれないダメ男を謳うトラジディだ。親兄弟に依存し、すべてのプライドを棄ててまで自分の夢を成就させようとする彼は、一般人にとっては可笑しいのだろう。だが、心の隅に阿部寛を飼っている男は、自分を含めてそう少なくはないだろう。 [review] (水那岐)[投票(3)]
★4じんわり小粒感な好編。郊外の団地だったりテレサ・テンだったりプチ台風クラブだったり、またしてもの昭和ノスタルジーは明らかだけど、息子(吉澤太陽)の喜怒哀楽の均質感は今どき。でも今回の主役は間違いなくお母さん(樹木希林) 。引き出しの多さは流石だった。 (クワドラAS)[投票(2)]
★4人生は複雑であり、単純だ。同じ茶の間で、ベートーベンもテレサ・テンも聴けてしまうのだ。ただそこに居て、動いて喋るだけで、そのすべてを飲み込んでしまう。樹木希林は人間国宝。 [review] (緑雨)[投票(1)]
★4是枝監督はまだまだ若くしてリアリズムの追求に関しては盤石の域に達したと感じた。そこにどのようなメッセージを落とし込むか、今後も期待していいだろう。 [review] (deenity)[投票(1)]
★4色々とちくちく刺さって痛いなあ。 [review] (K-Flex)[投票(1)]
★4思ったよりダメ男な阿部寛。思ったより鋭い真木よう子。思った以上に怖いリリーフランキー。88/100 (たろ)[投票]
★3過去に執着し、未来に嫉妬する、ちゃんと勝負できない男。そんな駄目男の居場所のなさを、団地の狭い部屋や事務所のソファ、アパートの自室で居心地悪そうに大きな図体を持て余す阿部寛が体現している。今回の良多は見てくれが可笑しくも哀しく実に映画的。 [review] (ぽんしゅう)[投票(8)]
★3是枝節全開だったが…。 [review] (ロープブレーク)[投票(4)]
★3地味な映画は好みなのだが、ここまで抑えると昔の老大家のエッセイとしか思えない私小説に似ている。話はこれからだし、演出も給水塔に登るぐらいしてもいいのではなかろうか。 [review] (寒山拾得)[投票(4)]
★3ベストセラー作家になってたら全ては解決してたのだろう。母親も団地から呼び寄せ、都心に邸宅を構え奥さんとも別れずに。(2021/03/27/NKC) [review] (USIU)[投票(1)]
★3面白いとは思うけど、いかんせん準備期間不足かな? [review] (甘崎庵)[投票(1)]
★3凍らせたカルピスに代表されるあまりにも日常的な断片が紡がれ、映画と自分との境目が無くなる感覚を味わう2時間でした。 [review] (もがみがわ)[投票(1)]
★3家庭の物語というより、生活の断片、それもことごとく日常的な料理であったり、家具の配置といった、そういう極めて標準的すぎる日々の「砂粒」を集めた映画。あまりに標準的すぎて馴染みにくいけど、その違和感が観ていて妙に心地いい。そんな不思議な作品。 (リヤン)[投票(1)]
★2この人の作品が好きになれない理由が分かった。嘘を本当のように撮ろうとしているからだ。「あれはあれして」で済むのに、冗舌すぎるし、いろいろ起こりすぎる。そういう作品には、樹木希林リリー・フランキーは欠かせない。 [review] (動物園のクマ)[投票(3)]
Ratings
5点6人******
4点18人******************
3点14人**************
2点1人*
1点1人*
40人平均 ★3.7(* = 1)

[この映画が好きな人]

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