★5 | 見えない花火大会。家屋のすきまから聞こえる音を楽しむ家族たち。その姿を俯瞰で捉えたショットが秀逸。一家の結びつきの強さと社会からの孤立を見事に表していた。 [review] (capricorn1) | [投票(14)] |
★5 | 片鱗を描写することで炙り出す「フレームの外」。そこにある社会という枠の外(の片鱗)を描く映画。
[review] (ペペロンチーノ) | [投票(11)] |
★5 | 今の社会の在り様がいろんなごまかしのうえに成り立っていることを思い起こさせてくれる映画だ。 [review] (おーい粗茶) | [投票(10)] |
★5 | この人情劇は全て片山萌美の夢想ではなかったのか。娘を救えるのは万引き家族しかいないのかという悲鳴が聞こえる(含『少年』『誰も知らない』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | [投票(10)] |
★5 | 老いをさらけ出すことについて [review] (さず) | [投票(9)] |
★5 | 万引きだけタイトルにできたんですね。 [review] (カプリコーン) | [投票(7)] |
★5 | 他人様からかすめる事で何とか小さな幸せを手にしようとする人々。☆4.7点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(5)] |
★4 | それはまるで、子供同士の秘密クラブのような。 [review] (水那岐) | [投票(12)] |
★4 | 小さな庭と縁側のある住居の美術装置と、黄色っぽい照明(フィルターワークか?)の醸し出す危うい感覚は面白いのだが、前半は人物の動きが平板で、映画が走り出さず、若干いらいらしながら見た。 [review] (ゑぎ) | [投票(10)] |
★4 | 是枝裕和は自分の考えを言わない人だと思っていた。しかし本作で、彼は「言わない」のでなく「言えない」のだと確信した。正しい・正しくないではなく、疑問を作品に投影する人なのだ、ずっと考える人なのだ。 [review] (jollyjoker) | [投票(8)] |
★4 | 「万引き家族」って、万引きする家族の意味だと思ったけど違った。老婆の年金で賄えない部分を万引きでしのぐ疑似家族の映画だって公式HPとかにも書いてあるもんだから、そう思って見たけど違った。(と、僕は思った。) [review] (ロープブレーク) | [投票(6)] |
★4 | 何を持って「家族」なのか。「万引き家族」に愛はあったのか。親子とは?夫婦とは?家庭とは?問われるだけ問われて、回答無し。それでも、知らなかった、考えてなかったことに気づかされる価値ある作品。
[review] (のぶれば) | [投票(5)] |
★4 | この一家を語るのに絆という言葉は使わないと決めた。絆という漠然とした概念は、法律という明文の対極にありながら、どちらも人が平穏でいるために無理やり作った安心装置にすぎない。この集団は常人の安全装置の外にいるから恐ろしくもあり、愛おしくもある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 時折、目にする不可解というか「えっ、どういうこと?」というニュースの現実とはどういうものか、想像力を働かせて考えてみたことがありますか、と是枝監督から問いかけられたような気がする。 [review] (シーチキン) | [投票(4)] |
★4 | 絵に描いたような家族のふりを少しでもしている人が見たら、ちりちりと胸が痛むであろう映画。法的には家族と呼べない、よるべない者たちがつかの間家族らしさを作る奇跡。生き物としての人間の原質を見る。涙を流す安藤サクラの正面ショットがこの作品の白眉だ。 (ジェリー) | [投票(3)] |
★4 | 血縁という呪い、あるいは祝福。狭間を垣間見た佐々木みゆの眼差しの果てに何を見出すか。そのことに思いを馳せられるかが重要。 [review] (DSCH) | [投票(3)] |
★3 | 悲しい話だが、もはや現実が映画の世界を超えてしまって、この映画も現実を後追いしているとしか感じられなかった。 [review] (緑雨) | [投票(5)] |
★3 | 悩む、大いに悩む。とても良い映画だが好きにはなれない。自分自身の資質の問題である。
[review] (K-Flex) | [投票(4)] |
★3 | ジャーナリストになりきれなかった監督が作ったドキュメンタリー風作品、とでも言ってみたい。 [review] (ぱーこ) | [投票(4)] |
★3 | 点と点が線で結ばれ、線と線から面が生まれ、面と面が組み合わされて立体となる。一見末節同士でしかないような事象相互によって「社会問題」のモジュールが出来あがる。だがそこに内実を感じない。苦悩を生きて告発する中心的な肉体を感じない。映画的に彼ら彼女らを結びつけるのが互いの視線の絡み合いであるならば、ラストショットは映画から現実を睨み返すような逆接的な直視こそ欲しかった。〔3.5〕 (鷂) | [投票(3)] |
★3 | リリー・フランキーと安藤サクラの飄々としたキャラに助けられてはいるが…。日本社会の暗部がこれでもかと詰め込まれていて、見ていてただただ辛かった。 [review] (薪) | [投票(1)] |